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レッドブルが突如「1250馬力、2シーターのハイパーカーを発売する」と発表!エイドリアン・ニューウェイのすべてを詰め込んで重量900kg、限定50台、価格は8億4000万円

2022/06/28

レッドブルが突如「1250馬力、2シーターのハイパーカーを発売する」と発表!エイドリアン・ニューウェイのすべてを詰め込んで重量900kg、限定50台、価格は8億4000万円

| ヴァルキリーの開発で培った経験を活かし、「ヴァルキリーを大きく超える」クルマとなりそうだ |

レッドブルRB17はすべてのハイパーカーの頂点に立つことになりそう

さて、レッドブルが「寝耳に水な」、サーキット走行専用ながらもハイパーカーを発売するという発表を行い、多くの人々を驚かすことに。

そしてこのハイパーカーは50台限定、かつ価格が500万ポンド(日本円で約8億4000万円・・・)ということでさらなる驚きを与えています。

なお、その名称は「RB17」だといい、2021年のF1マシン「RB16B」と2022年のF1マシン「RB18」との間に企画されたモデルであることもわかりますね(そしてF1マシンと同列にあることもわかる)。

レッドブルRB17はどんなハイパーカーなのか?

そこで気になるのがレッドブルRB17とはどういったクルマなのか。

まず開発の起点は、レッドブルの最高技術責任者エイドリアン・ニューウェイがコロナウイルスのパンデミック中にふと思いついた「F1マシンと同じパフォーマンスを持つ市販車を開発したら面白いんじゃないか」というアイデアなのだそう。

参考までにマクラーレンF1のプロジェクトも、ゴードン・マレー含む数人が「何の規制にもとらわれず、究極のクルマを作ったらどうなるんだろうな」という雑談から始まったそうですが、世の中の多くの製品のはじまりは「こんな感じ」なのかもしれません。

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そしてこのRB17はクローズドルーフを持つ2シーター、搭載されるパワーユニットはV8+ハイブリッド、出力は1250馬力だといい、ルーフを持つ2シーターレイアウトを採用するのは「レースのレギュレーションや公道走行に関する法規制に左右されずに乗員の安全を確保できるクルマをデザインできるから」「2人乗りだと、家族と乗ったり、コーチと同情したりと色々な使い方ができるから」。

ちなみに公道走行はできないものの、「改造は必要だが不可能ではない」とのことで、これはRB17を購入したオーナーが独自の判断で行うことになるのかもしれません(もしくはレッドブルが請け負うか)。

なぜレッドブルがハイパーカーを?

このRB17の起点はエイドリアン・ニューウェイのアイデアからであることはすでに述べましたが、このアイデアを考えた背景にはアストンマーティン・ヴァルキリーの存在があるもよう。

御存知の通りヴァルキリーはレッドブルとの共同開発となりますが、もともとエイドリアン・ニューウェイは2014年頃からハイパーカーを作りたいという希望を持っていたといい、その後アストンマーティンと組むことでそれを実現することに。

エイドリアン・ニューウェイはこれまでにもF1にて様々な画期的なデバイスを考えてきたものの、それが優位性を発揮するとすぐに禁止されたりしてきたという経緯があって、とにかく「あふれるアイデアを抑えきれない」「思いついたら実行したい」タイプの人なのだと思われます。

そして今回はヴァルキリー開発の過程で培ったノウハウを活かして新しいことを始めたいと考えたのかもしれません。

アストンマーティン・ヴァルキリー

アストンマーティン・ヴァルキリーよりは「ちょっと大きい」

なお、ヴァルキリーと比較すると、このRB17ハイパーカーは「大きく、ホイールベースが長い」とされ、その理由は「公道走行を考えていないから」。

ヴァルキリーは公道走行を前提に作られているのでホイールベースが短く、しかしRB17はそういった制約を受けないためにホイールベースが長く、そしてスリックタイヤ装着が前提なので幅も広いのだそう。

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車体重量に関しては900kg程度を想定しており、F1マシンよりも重くなる理由についてはクローズドルーフを採用すること、2シーターであること、クローズドボディを持つこと、そして各コンポーネントの寿命をF1よりも長く設定していること(高い耐久性をもたせている)を挙げています。

そのほか「大きなグランドエフェクトトンネル」のほかアクティブサスペンション搭載にも言及されていますが、これはF1グランプリを開催するような整った路面を持たないサーキットの走行も考慮しているためで、そのため「硬すぎる」サスペンションは避けたいと考えてるようですね。※アクティブサスペンションもエイドリアン・ニューウェイの得意とするところでもある

そのほかブロウンディフューザーなどF1にて導入してきた様々な技術を使用するほか、150馬力のエネルギー回生システムによってターボラグを解消するなど様々なアイデアがあるといい、RB17にこれらすべてが盛り込まれるとすれば、エイドリアン・ニューウェイがこれまでのF1人生の中で培ってきた「すべて」を持つ、まさにモータースポーツの歴史をそのまま表したようなクルマになるのかも。

RB17の製造はミルトンキーンズにあるレッドブル・テクノロジーキャンパスにて行うそうですが、ガラスやギアなどは外注するものの、基本的な部分は内製にてまかなえるといい、年間15台のペースにて作ることを想定しているようですね。

そして何よりこのクルマの完成を心待ちにしているのはエイドリアン・ニューウェイその人でもあるようで、「社内で議論することになるかと思いますが、ぜひ自分用の一台を手に入れたいと考えています」とも。※画像はグランツーリスモ用のレッドブルX1

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参照:redbullracing

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