| ブレンボは今後「足回りの総合メーカー」として機能することになりそうだ |
そうなればぜひBBSも傘下に収めてほしいものである
さて、レカロやBBSが倒産したりという状況が続いていますが、今回はオーリンズが買収されることとなり、正式に「買収した」ブレンボによって発表がなされています。
これによるとブレンボはオーリンズの親会社であるテネコからオーリンズを4億500万ドルで買収し、この買収がすべての規制承認を満たす場合、ブレンボにとっては過去最大の購入となり、ブレンボの製品ラインを大幅に拡充することになります。
オーリンズはこんな会社
オーリンズはストリートおよびレース用としての自動車およびバイク向けハイパフォーマンスサスペンションコンポーネントメーカーとして知られ、本社はストックホルム、設立は1976年、そして現在はスウェーデンとタイに2つの製造施設を持っています。
これらの場所には2つの研究開発センターがあるほか、スウェーデン、タイ、ドイツ、アメリカには4つの流通およびテスト施設があり、現在約500人の従業員が雇用されているようですね。
「ブレンボと力を合わせることで、新しい成長機会を開拓し、それぞれの強みと資産を活用してイノベーションを推進し、顧客や従業員にさらなる価値を提供できることを嬉しく思っています。」
オーリンズ・レーシングCEO トム・ウィッテンシュレーガー
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ただ、この買収によって今後両者に生じる変化は不明であり、ブレンボがオーリンズブランドを廃止しブレンボブランドに統合するのか、あるいは両者が存続しつつも両者の領域を拡大するのか。
いずれにせよブレンボは近年大きく成長を続けており、2021年にはSBSフリクションを買収し、モーターサイクルおよびATV向けのブレーキコンポーネントをポートフォリオに加え、今年初めにはタイに新しい製造施設を発表しています。
「オーリンズはブレンボにとって強力なフィットです。それは世界的に有名なブランドであり、確固たるビジネス基盤と比類のない評判を持っています。私たちはオーリンズをグループに迎え入れることができ、大変嬉しく思っています。この追加により、自動車市場向けの製品群を拡大する素晴らしい機会を得ることができます。この追加により、車両のコーナーにおける主要技術のシナジーを活用し、顧客に統合されたインテリジェントなソリューションを提供する戦略の一歩を進めます。」
ブレンボ執行会長 マッテオ・ティラボスキ
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参照:Brembo