Image:: Tom Hartley Jnr.
| これまで、バーニー・エクレストンのコレクションの一部は謎に包まれたままであった |
販売形態は現在明かされていないが、オークションに掛けられるとなると「今までにない規模」となるだろう
さて、元F1のボス、バーニー・エクレストンが「終活」のため、過去50年をかけて集めたグランプリカーとフォーミュラ1カー合計69台を手放すことに決めたとの報道。
バーニー・エクレストンがこの半世紀の間に購入した多くのクルマはこれまでに一般公開されたことがなく、つまりこれはコレクターにとっては一生に一度のチャンスと言えるかもしれません。
バーニー・エクレストンのコレクションは歴史的価値も非常に高い
今回公開された内容を見るに、まさにそれらは「F1の歴史の一部」ともいえるもので、ニキ・ラウダやミハエル・シューマッハが運転しチャンピオンシップを獲得したフェラーリF1マシン、ゴードン・マーレイが設計した”かの有名な”ブラバムBT46Bファンカーも含まれています(1978年のスウェーデングランプリで一度だけレースを行い、2位に30秒以上の差をつけ優勝した)。
その他に売りに出されている車には、サー・スターリング・モスがドライブしたヴァンウォールVW10、アルファロメオを初めて打ち破ったフェラーリ「スリムウォール・スペシャル」、マイク・ホーソーンがチャンピオンシップを獲得したフェラーリ・ディーノなど。
そして、アルベルト・アスカリがイタリアグランプリで優勝したフェラーリ375F1、初代フェラーリ312F1、そしてマセラティ250Fもリストアップされており、これらの時価総額は「想像もつかないレベル」だと見られています。
バーニー・エクレストンは現在94歳ですが、レーシングドライバーを経てチームオーナーという形で1950年代からF1に関わり始め、その後には運営団体であるFOCAの会長に就任する形で支配力を強め、文字通りの「支配者」として君臨したことでも知られます。
そして今、コレクションを手放す決断をした理由について「もし私がいなくなった場合に何が起こるかを考える時が来た。そして、もし私がいなくなったら妻がそれらのクルマをどうするか考えたくなかった」と語っており、まだ自身が判断できるうちに、これらコレクションを「信頼できるコレクターへと」引き継ごうと考えたのかもしれませんね。
あわせて読みたい、F1関連投稿
-
ルイス・ハミルトンがドライブしたメルセデスAMG ペトロナスF1 W04が予想を遥かに上回る約29億円で落札され「フェラーリを超えて近代F1でもっとも価値のあるマシン」に
| 意外なことに、メルセデス・ベンツの車両はフェラーリよりも高い価格にて取引がなされている | 自動車史上もっとも高額で落札されたのはメルセデス・ベンツ300SLRウーレンハウトクーペの182億円 さ ...
続きを見る
-
まさかの「6輪F1マシン」、ティレルP34が競売に。当時ティレル6輪を駆ったジョディ・シェクター自身がスペアパーツから組み立てた1台が登場
RM Sotheby's | ティレルP34がオークションに登場する機会は非常に少ない | まさにF1史に残る「珍車」である さて、ジョディ・シェクターがドライブしたティレル(タイレル)6輪F1マシン ...
続きを見る
-
ミハエル・シューマッハがドライブした中では「もっとも成功した1台」と見なされる248 F1が競売に。予想落札価格は15億円以上、これまでの記録を更新か
| フェラーリのF1マシンはいずれも非常に高額で取引されているが、とりわけ勝利に貢献した車両は高い評価を受けている | そしてF1マシン高額落札リストの上位はシューマッハがドライブしたフェラーリで占め ...
続きを見る
参照: Tom Hartley Jnr.