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今日のポルシェ718ケイマン。暗に「ナチのクルマ」と言われてしまう

2019/05/11

| 日本にもそう思っている人がいるとは驚きだ |

さて、今日のポルシェ718ケイマン。
パーキングエリアに718ケイマンを停めてクルマを眺めていると、一人の老人が近づいてきて、「これはなんというクルマですか?」。

そしてぼくは「ポルシェの、ケイマンというクルマです」。

海外では「ポルシェはナチのクルマ」と考える人もいる

そこでその老人は「そうだと思いました。ポルシェは独特の形をしていますね」。

ぼくは「この老人はクルマが好きなんだろうな」と思ったわけですが、老人は続けて「ポルシェはヒトラーの命でクルマを作り、戦争に協力したことを知っていますか?」と問うてきたわけですね。

もちろん、当ブログでも何度かUPしてきたとおりその史実は把握済み。
ポルシェ創始者、フェルディナント・ポルシェ(1875-1951)は「自動車を普及させたい」という夢を持っており、そしてそれは当時のヒトラーの掲げる「国民車構想」と合致したためにヒトラーに協力してフォルクスワーゲン・ビートル(タイプ1)を作ることになりますが、第二次大戦終了後に(ヒトラーに協力した罪により)戦犯として囚えられてしまうことに。

そしてポルシェ911の祖先は「356」で、その356はビートルと強いメカニズム的つながりがあり、現代では(いったん袂を分かった)ポルシェとフォルクスワーゲンとはまた同じグループに属しています。

そういった経緯もあってか、かのジェレミー・クラークソンはポルシェ911を「ナチのクルマ」と呼んでいるわけですが、ヒトラーに対してさほどネガティブイメージの無い日本においてもポルシェをそう捉えている人がいる、というのはちょっと驚き。

ただ、この老人はヒトラーやポルシェ、そしてポルシェに乗るぼくを非難しようという意図はなく、単にそういった話をする相手を探していたようで、まったく悪気はなかった模様。

以前には「暗に批判」されたことも

ちなみに「ポルシェ」ではありませんが、以前にホンダGB250クラブマンに乗っていた頃、ぼくはマフラーを換えるなどカスタムを行っていたことも。
しかし「なんとか近所に迷惑がかからないと思える範囲の音量」に抑え、かつ不要なアイドリングも避けたり、帰宅時もエンジンを切って「惰性で」走って家の前まで戻る、といった気遣いを行っていたわけですね。

ですがある日、これも老人がやってきて、「このバイクはなかなかいい音を出してますね」と話しかけてきて、「バイクが好きな老人なんだろうな」と考えていたところ、結局のところ「マフラーの音が大きい」と暗に注意されただけだった、といったことも。

たぶんその老人はいつもぼくのGB250クラブマンの音を「うるさい」と感じていて、しかしぼくに「どう注意しようか」と考えていたのでしょうね。

もちろんぼくは「失礼しました」と謝り、マフラーを純正に戻したという話ですが、クルマやバイクに乗っているといろいろな出来事があるものだ、と思います。

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