| 待望のアストンマーティン・ヴァンテージ”MT”が来年登場 |
アストンマーティンのチーフエンジニア、マット・ベッカー氏によると、「ヴァンテージのマニュアル・トランスミッション搭載モデルは2019年に発売」とのこと。
現在すでにプロッタイプは完成しているものの、ヴァンテージのエンジンはメルセデスAMG製のV8で、そしてこのV8エンジンはもともとマニュアル・トランスミッションとの組み合わせを想定していないせいか、「ヴァンテージのマニュアル・トランスミッション化は、考えているよりも難しい」と語っています。
このAMG製エンジンとMTとの組み合わせは現存しない
なお、AMG製のV8ツインターボエンジンは「M178」だと思われますが、これはVバンクの中にターボを2基装着した「ホットインサイドV」レイアウトが特徴。
現在はアウディ、BMWともこの「Vバンクの内側にタービンを持つ」エンジンを採用していて、(左右の幅が)コンパクトに納まるために比較的低い位置に搭載できたり、とスポーツカーにとってはメリットの大きいレイアウトでもありますね。
↓ヴァンテージはカラー選択できる範囲が多く、「ディフューザーだけ」別のカラーにすることも可能
メルセデスAMGにおいて、M178が搭載されるのはAMG GT系のみで、これらのトランスミッションはすべてDCT。
よって、M178+MTはエンジン製造元のメルセデスAMGですら未知の分野、ということ。
アストンマーティンはこのために「ECUやドライブラインも新設計しないといけない」としていますが、どうやら上述のマット・ベッカー氏は困難が多いほどヤル気が出る性質なのか、「我々はチャレンジが大好きだ」とコメントしています。
さらにアストンマーティンはメルセデスAMGのサウンドが好きではなく、「アストンマーチンらしいサウンドに作り変えた」ともコメントしており、エンジンは同一といえども、もともとかなり多くの部分を自社で賄っているようですね。
ヴァンテージはさらにバリエーションを拡大?
アストンマーティン・ヴァンテージは発売以降大変な人気となっており、現在だと2019年分まで完売していると思われます(ちょっと前に、”もう少しで”2019年の枠もなくなる、と公表)。
そしてアストンマーティンはヴァンテージのバリエーションを拡大する意向を持っており、「AMR」「V12」といったモデルも期待できそう。
ちなみにアストンマーティンはマニュアル・トランスミッションに強いこだわりがあり、これまでにも「ほかが製造をやめようとも、アストンマーチンはマニュアル・トランスミッションを用意し続ける」と発言していますね。