ザガート100周年記念、そしてアストンマーティンとザガートとの関係継続60周年記念
先日、アストンマーティンが「ザガート100周年、そしてザガートとアストンマーティンとの提携60周年」を記念した「2台セット」の限定シリーズ、DBZセンテナリー・コレクションを発売すると発表しましたが、今回はさらに一歩進んだレンダリングを公開。
ちなみにこの「2台」とは「DBS GT Zagato(DBS GTザガート)」と「DB4 GT Zagato Continuation(DB4 GTザガート・コンティニュエーション)という構成です。
ラップアラウンドウインドウに専用デザインの星型ホイールを採用
そしてこのペアは19セットのみが販売され、その価格は驚愕の8億8000万円。
DBS GTザガートの方は「DBSスーパーレッジェーラ」をザガートのデザインにて架装しなおしたものとなり、DB4 GTザガート・コンティニュエーションはアストンマーティンが1960年から1963年にかけて19台のみを製造したクルマの復刻版。
当時のDB4 GTザガートは、アストンマーティンの製造したDB4 GTをザガートが軽量に仕上げたもので、エンジン(3.7リッター直6)も314馬力にまでパワーアップ。
製造は19台のみだとされ、今回の「限定19セット」はこの「19台」そして「2019年」というところに由来するのだと思われます。
コンティニュエーションは「継続」という意味ですが、つまり当時の生産を継続した復刻版ということになり、画像を見るとスポークホイールも再現していて、「DB4GTザガートの”現代版”」ではなく、「当時そのまんま」の姿で登場することになりそう。
今回、DBS GTザガート、DB4 GTザガート・コンティニュエーション両方のイラストが公開されているものの、DBS GTザガートのほうには、ザガートならではの「ダブルバブル・ルーフ」がそこまで明確ではなく、実際の市販時にこれがどうなるのかは不明。
「ダブルバブル・ルーフ」とはこういった感じで(画像はヴァンキッシュ・ザガート)2つのバブル(泡)のように盛り上がったルーフを指し、ここまで明確な凹凸が設けられるのはザガートならでは。
これまでにザガートが手がけたモデルの中には、このルーフの盛り上がりがリアウインドウにまで連続し、ガラスまで「ダブルバブル」となっているものもありますね。
残念ながら、今回両車のスペックについては公開されていないものの、DBS GTザガートは、ベースとなるDBSスーパーレッジェーラのパフォーマンスを超えることはまず確実。
つまり5.2リッターV12ツインターボエンジンは「725馬力以上」を発生するということを意味し、0-100キロ加速3.9秒、最高速度339km/hも超えるということになりそうです。
これら両車の生産はアストンマーティン本社工場(ゲイドン)で行われ、DBS GTザガートの納車は2020年後半、DB4 GTザガートの納車は2019年後半から。
これらはセットでないと購入できないということになりますが、同じボディカラーの組み合わせはもちろん、アクセントカラー含めて「逆転」カラーなど、それぞれのオーナーさんによってさまざまなカラーが選ばれることになりそうですね。