| 制限があるとすれば、それは予算とイマジネーションの限界 |
アストンマーティンがそのSUV「DBX」に初の特別仕様車、”DBX by Q”を発表。
このDBX by Qの面白いところは「仕様が決まっておらず、顧客が自由に仕様を決めることができる」というフリーダムな内容。
つまり顧客はアストンマーティンに対してDBX by Qをオーダーし、その際に「いかようにも」内外装のカラーや素材、仕上げについて指示をできるということになりますが、限りがあるとすれば「顧客のイマジネーションと銀行残高だけ」となります。
「なんでもできる」というのが実は一番難しい
そしてこの「いかようにも」という仕様については、アストンマーティンの過去のクルマにモチーフを求めてもよし、もしくは自分でまったく新しいものを考えてもよし。
ただ、「なんでもできる」ということが実はけっこう難しく、よってアストンマーティンは今回ひとつの「こんなこともできる」というサンプルを提示。
今回公開されたDBXはマット仕上げのボディカラー”サテンキセノングレー”、そしてグロスブラックのホイールを持ちますが、最大の特徴はインテリアにある模様。
ちょっと画像ではわかりにくいものの、DBSスーパーレッジェーラやコンセプトカーの「CC-100」で用いられたようなカーボン製のパドル、カーボンパーツが内装に与えられている、とのこと。
やはり顧客の立場としては「アストンマーティンが何ができるのか」ということをすべて把握しているわけではなく、よってアストンマーティンの方から提案してもらったほうがコトがスムーズに進むのかも。
とにかくアストンマーティンは「できる範囲が多い」ことで知られますが、あまりに選択肢が多いので悩む人(もしくは自分で決めることが出来ない人)も多く、よってそういった人向けに「デザイナーオススメ仕様」といったデザインパッケージが用意されているほど。
選択肢多すぎ!アストンマーティン・ヴァンテージ・ロードスターのコンフィギュレーター公開。ボディカラーは54色、内装の組み合わせは事実上無限に近い
さらに「日本でもっともアストンマーティンを売る男」もやはり提案が重要だ、ともコメントしていますね。
日本におけるアストンマーティンの12%超を一人で売る男!気をつけているのは「顧客への提案」「身だしなみ」「顧客と同レベルの知識」
DBX by Qは「招待制」
ちなみにこのDBX by Qは誰でも注文できるというわけではなく、ジュネーブ・モーターショーの場にアストンマーティンが招待した重要顧客のみがオーダー可という「招待制による限定モデル」。
この招待制というのはアストンマーティンが好む手法のひとつで、「ラゴンダ」においても同様のスキームが採用されていて、選ばれた顧客に対してはブランドに対して強い忠誠心を植え付けることができる方法でもあります。