| アストンマーティン・ヴァルキリーで公道を走るには相当に気を使うことになりそうだ |
それにしてもこのボディカラーは珍しい
さて、英国のアストンマーティン正規ディーラー、アストンマーティン・ノッティンガムが「英国で最初の一台」となるヴァルキリーを納車したもよう。
このヴァルキリーのシャシーナンバーは70、そしてボディカラーはサンバーストイエロー、アクセントにはロッソコルサとシルバーが用いられています。※マツダにも同名のボディカラーが存在した
ちなみに装着されるナンバープレートは「VLK1」で、もちろん「ヴァルキリー1号車」ということを表現しているわけですね。
アストンマーティン・ヴァルキリーはこういったクルマ
ヴァルキリーは150台のみが限定にて製造されるハイパーカーですが、アストンマーティン初の「ミドシップスポーツ」でもあり、アストンマーティンはこれを皮切りにヴァルハラ、そして新ヴァンテージにてミドシップトリオを形成し、ランボルギーニやフェラーリ、マクラーレンに対抗すると言われています(先々代CEO時代からの計画であり、どこかで変更はあるかもしれない)。
レッドブルとの共同にて車体が開発され、エンジンはコスワースとの提携によって新しく設計されたもので、この6.5リッターV12自然吸気エンジンの許容回転数は11,000rpm、そしてNAエンジン史上最高の1000馬力以上を発生します。
基本的にはフォーミュラカーに(公道走行を可能にするための)ボディ外板を装着しただけのようなクルマであり、しかし公式にモータースポーツのいすれかのカテゴリに参戦することを目的として設計されたわけではないので、なんらレギュレーションに縛られることはなく、サーキット走行専用バージョン「ヴァルキリーAMR Pro」はF1マシンよりも速く走ることができる、とも。
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とにかくエアロダイナミクス、そして軽量化にこだわったクルマであり、エンブレムに至っては「厚さ数ミクロン、重量数グラム」だとされ、しかしこれをステッカーやペイントとしなかったのは美的センスにこだわるアストンマーティンならでは。
見てわかる通り、車体のあちこちには「フィン」が存在することになり、とくにリアディフューザーについては「ちょっとぶつけだだけでも」パキっと逝ってしまいそうな構造を持っていて、運転には細心の注意が必要ということになりそうです。
なお、アストンマーティンは(経営体制の変更により、レッドブルと利害が相反するようになるので)レッドブルとの契約を解除する(した)と言われ、かつ新しい経営者は「ヴァルキリーのような、カネのかかるプロジェクトはしばらくできそうにない」とも語っており、そう考えるとこのヴァルキリーはアストンマーティンの歴史の中において、スタンドアローンでの、もっとも過激なクルマとして後世に名を残すことになりそうです。
参考までにですが、当のレッドブルは独自のハイパーカーを発売するプロジェクトも公開していますね。
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アストンマーティン・ヴァルキリーのインテリアはこうなっている
そしてこちらは今回納車されたヴァルキリーのインテリア。
シートはオーナーの体型に合わせて「オーダーメイドにて」製造されるといいますが、左右シートの間隔は(ロールセンター最適化のため)非常に狭く、成人男性二名が乗車すれば、「肩が触れ合う」ことになるのかもしれません。
サイドシルは非常に高いので乗降には困難を極めるであろうことが容易に推測されますが、シート状のヘッドホンを見るに、車内は相当にノイズが大きいということもわかります(ヘッドホンを装着していないと隣の人と会話ができない)。
アストンマーティン・ヴァルキリーが走行する動画はこちら
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参照:TheSupercarBlog, hsspots(Instagram)