| やはり富豪の考えることは完全に異次元レベルである |
そして富豪の要望を叶えるべく、ハイパーカーメーカーは日夜新しいチャレンジを続けているのだろう
さて、もう6年以上も前のことになりますが、スーパーカー / ハイパーカーコレクターとして名高いインド系アメリカ人の実業家、クリス・シン氏が「自分がオーダーしたアストンマーティン・ヴァルキリーの外装に、月の石を砕いて混ぜた塗料を使用する」とSNS上にて投稿したことを覚えている人もいるかもしれません。
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アストンマーティン・ヴァルキリーを購入した富豪「見た目が宇宙船っぽいから月の石を買った。これを塗装に混ぜる」
| 自動車史上、はじめて地球上の素材以外を使用した車に | スーパーカーコレクター、クリス・シン氏が自身のオーダーしたアストンマーティン・ヴァルキリーについて情報を公開。 クリス・シン氏はパガーニ・ウ ...
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ちなみに同氏は複数のケーニグセグ、ランボルギーニ・ヴェネーノの3台のうちの1台を所有していることで知られ、カスタムが可能な車であれば自身の望みを実現するために多額の費用を投じることでも有名です。
そして6年前、同氏はヴァルキリーの外装ペイントに使用することを目的に「月の石」を購入しており、”カロッスリー ・ルナ・レッド”なるワンオフの塗料に混ぜる計画を持っていたわけですね。
しかしアストンマーティン・ヴァルキリーは何らかの事情によってキャンセルされる
しかしながらその後なんらこのプロジェクトについて音沙汰はなく、そしてどうやらクリス・シン氏は注文していたアストンマーティン・ヴァルキリーをキャンセルしており、その理由は今でもナゾのまま(それが直接の原因ではないと思われるが、アストンマーティンは月の石をペイントに用いることに難色を示したようだ)。
そしてクリス・シン氏は現在でもこの月の石をなんらかのクルマの外装に使用することにこだわっており、今回発表されたのが「パガーニ・ユートピアの外板色にこの月の石を使用する」こと。
もちろんパガーニはこれを了承したのだと考えてよく、それによって「パガーニは月の石を塗料に使用する最初のカーブランド」になるのだそう。
ボディカラーについては今後調合が進められることになるそうですが、「芸術性にこだわる」パガーニだけに、素晴らしい色合いになることは間違いなさそうですね。
私がヴァルキリーを待っていた8年間の間に、アストンマーティンはレッドブルとのパートナーシップを失い、会社の価値は地に落ち、エイドリアン・ニューウェイはプロジェクトを去り、会社は所有権を変更し、かつて偉大だったブランドは現在抜け殻となってしまいました。すでに非常に貴重な月の石を扱うことができないのは残念であり、彼らにとっても損失であると言わざるを得ません。
そこで今回、私の心に最も近いブランドであるパガーニが、この実際の月の石を複雑な塗料配合に使用する初の自動車ブランドになると発表できることを大変うれしく思います。 我々の仲間は、非常に特別なマシンのために、これまで見たことのない壮大な新色を作り上げています。 パガーニは現在もオラチオ・パガーニによって率いられており、彼は自身の作品とを月とを融合させることを決して恐れていません。 このプロジェクトは私にとってとても特別なものです。 皆さんと共有できることを楽しみにしています。
クリス・シン
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