| やっぱりまだまだエレクトリックモデルの購入には二の足を踏んでしまう |
ベントレがーフェイスリフト版となる新型「ベンテイガ・ハイブリッド(PHEV=プラグインハイブリッド)」を発表。
3リッターV6ターボに出力96kWのエレクトリックモーターを組み合わせて443HPを発生しますが、最大の特徴は「エレクトリックモードでの航続可能距離」。
フェイスリフト前のモデルだと欧州のテスト基準にて約29キロしか走行できなかったものの、新型ベンテイガでは約50キロにまで走行距離を伸ばしており、実用性を大きく向上させています。※EPA、WLTPモードの数字は発表されていない
ここ2年ほどでPHEVの走行可能距離は70%ほど増加
なお、このベントレー・ベンテイガ・ハイブリッドに限らず、これまでのPHEVというと「エレクトリックモードでの航続可能距離が30キロ台」だったものの、昨年あたりに登場したモデルだと軒並み「50キロ台」にまで距離を伸ばしており、これはバッテリー性能の向上(+バッテリー価格の安定化)によるものと考えられます。
バッテリー性能は年間で約5%ほど向上していると言われるものの、ここに価格が下がった分の「バッテリー容量の追加」、さらに制御技術の向上による「省エネ化」が加わると「航続可能距離が70%増し」となるのでしょうね。
おそらくはこの先数年(いや、もっとか?)は同様の状況が続くものと思われ、そうなるとやはり「ハイブリッドモデルやEVを買うと相対的な性能劣化が激しい」ということになり、一度EV購入にて痛い目を見たぼくとしては、「まだまだこれらは買えないな」というところです。
こういった「性能の向上したバッテリーをレトロフィットできればありがたい」と思うものの、バッテリーは”もしも”の自体に備えて車体に密閉されており、これを入れ替えるのは非常に困難(技術的に不可能ではないが、そのコストは現実的ではない)。
このあたりの問題が解決し、自動車メーカーが「古いバッテリーを回収してリサイクルを行い、その下取り費用を差し引いた額にて、新しいバッテリーを装着してくれる」システムが一般化すればいいのになあ、とは思います。
ドライバーには「エレクトリックとガソリンとの境界線」を明示
話をベントレー・ベンテイガ・ハイブリッドに戻すと、新たに「アクセルペダルにはクリック感がもたらされた」とのこと。
これはエレクトリックモードで走行中、そこから踏み込んでガソリンエンジンが始動する”境界”につき、ペダルにクリック感を与えることでドライバーにエコな運転を促すというもので、BMWに装備されていた「(ATにて)キックダウンする前に、ペダルにノッチが設けられることでそれとわかる」機構に似ている模様。
なお、ベンテイガ・ハイブリッドにて「ピュアエレクトリック状態からガソリンエンジンが始動する」状況というと、相当なハイスピード(エレクトリックモードでの最高速度はまだ公表されていない)ということになり、日本では縁のない機能かもしれませんね。
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