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ベントレーが18台のみ限定、価格2.8億円「バトゥール」のテストを開始!試作車のボディカラーはパープル、これから欧州4カ国、2,500kmにわたる検証の旅へ

2022/12/05

ベントレーが18台のみ限定、価格2.8億円「バトゥール」のテストを開始!試作車のボディカラーはパープル、これから欧州4カ国、2,500kmにわたる検証の旅へ

| ベントレーにはいかなる小さな瑕疵も許されない |

バトゥールに積まれるエンジンはベントレー最強の740馬力

さて、ベントレーはそのコーチビルド・プログラム「マリナー」を通じて少量限定モデルの生産を拡大しており、第一弾の「バカラル」ののち、第二弾となるバトゥールを発表しています。

このバトゥールは18台のみが生産されるGTカーであり、その価格は約2億8000万円という高額なクルマですが、今回ベントレーがそのバトゥールの開発を開始した、とアナウンス。

試作車第一号はバトゥール「カー・ゼロ」

そして今回公開された試作車第一号は(これまでのベントレーの限定モデルの試作車がそうであったように)カー・ゼロと呼ばれ、そしてそのボディカラーはなんとパープル。

ひとまずはヨーロッパ全域で実走行試験を開始していますが、この試作車第一号は2台が同時に生産されているようで、この時点で「18台の市販モデルのために2台が作られて」おり、そしてこの後にも数台の試作車が製造されることになるものと思われ、どうりでこういった限定モデルの価格が高くなってしまうわけですね。

これら試作車のテストを行う目的はもちろん「最高水準の車両性能と品質を保証するため」ですが、検証項目としては、エンジンと車両全体の耐久性、環境適合性と太陽光のシミュレーション(耐候性や退色など)、高速安定性、空力、騒音・振動、ドライビングダイナミクスなど多岐にわたります。

ここではおよそ120を超える個別のテストが行われるわけですが、ゴールドの「オルガンストップ」ベンチレーションコントロールの表面仕上げの品質から、新しいW12エンジンのハードウェアとソフトウェアに至るまで、すべてを網羅することになるといい、 2台のプレシリーズ車では58週間を超える車両検証が予定されているのだそう。

なお、エンジン含むパワートレインのみだと、すでに100週間以上の開発テストが行われており、740馬力というベントレー史上最高出力を発生するための準備が整っていることもあわせてアナウンスされています。

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このバトゥール・カーゼロたちは、すでに実環境を想定したヨーロッパ横断2,500kmの大規模なドライブに出かけており、ドイツを出発してイタリア、フランス、スペインを経て、試験場における高速走行テストが行われる予定だとされ、マリナーにてチーフテクニカルオフィサーを務めるポール・ウィリアムズ氏によれば「バトゥールは、エクステリアデザイン、エンジンパワー、ハンドクラフトのインテリアなど、すべての要素が妥協なく作り込まれています。例えば、エクステリアのヘッドランプは非常にコンパクトなLEDユニットで、我々のスタイリングチームが挑戦的なプロポーションに仕上げています。また、20年の歴史の中で最もパワフルなW12の開発にも携わっており、膨大な検証プログラムが必要です。フロントグリルのダイヤモンドの角度は、W12エンジンのシリンダーの角度を表しているなど、小さなディテールまで考慮しています。また、バトゥールは18台しか生産されませんが、その品質レベルは、現在ベントレーが毎年生産している15,000台と同じでなければなりません」。

試験場(プルービング・グラウンド)において、これらバトゥール・カー・ゼロは7週間にわたって、ハンドリングトラック、混合路面、高速テスト、過酷な路面状況での耐久性テストが行われる予定でであり、これらのすべての活動において、データとフィードバックが収集され、技術目標が達成されていることが確認されることに。

試験場での作業が完了すると、さらに7,500kmの実走行が行われ、環境試験が開始されますが、4週間弱の間に、アリゾナ州の砂漠で「5年間過ごすのに相当する600時間の太陽熱負荷に耐えることになる」のだそう(過酷だな・・・)。

これは、カーボンファイバーに代わるサステイナブルな新素材を外装部品に使用する上で特に重要なことだといい、新素材が使用されるたびにこういった耐候テストが行われることになるのでしょうね。

そして最初の顧客納車が始まる頃(2023年後半)には、810以上の専用部品が160週間に及ぶテストと開発を終え、究極のコーチビルド・グランドツアラーが完成するという段取りとなりそうです。

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18台のベントレー・バトゥールはすでに完売済み

もちろんこの18台のベントレー・バトゥールは完売済みとなっていて、現在顧客とベントレー(マリナー)との間でデザインを詰めている最中だといい、このバトゥールは「目に見える部分すべて」を自分仕様にすることができるというので、相当なデザイン的自由度があるクルマということに。

ちなみにこのバトゥール「カー・ゼロ」のボディカラーは特注色の”パープルセクター”だと紹介されており、これはベントレーとしてはかなり珍しいカラーかもしれませんね。

ボディワークは、光沢仕上げのナチュラルファイバーを用いたフロントスプリッター、サイドスカート、リアディフューザーによってスポーティーさが強調され、フロントにはグロス・ダークチタン仕上げのメインマトリックスに加え、中央のパープルセクターからサイドに向かって徐々に暗くなり、ブラッククリスタルへと続く水平のオンブレパターンのコントラストシェブロンがアクセントとなったグリルが装着されています。

エンドレスボンネットのラインはサテンチタン仕上げ、22インチホイールのスポークはグリルに合わせてグロスブラックとサテンブラッククリスタルに塗り分けられ、試作車といえどもその美観には細心の注意が払われているようですね。

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参照:Bentley

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