| シボレーはコルベットの名を活用しEVへの移行をスムーズに進めるものと思われる |
たしかにコルベットの名をこのまま埋もれさせるのはもったいない
さて、ここ最近はGMについて様々なウワサが飛び交っており、「スーパーカーもしくはハイパーカーを作る」という話もありますが、今回「GM関係者」を名乗る情報提供者が米カーメディアに語ったとされるのが「コルベットのサブブランドを作る」というものです。
現在このサブブランドからは「4ドア・ヴェット」と呼ばれるSUVを登場させるべく開発が進められているといいますが、ヒット商品の派生を作るというビジネススタイルはアメリカでは珍しくはなく、たとえばマーベル映画やスター・ウォーズなどはその最たる例かもしれません。
自動車業界だとマスタングのエレクトリック版SUV「マッハE」が存在しており、むしろコルベットがサブブランド化されなかったことのほうが驚きに値するのかも。
コルベットの4ドアSUVはどんなクルマに?
現時点でこの「コルベットのSUV」についてわかっていることはそう多くなく、しかし「かなりのところまで」開発が進んでいる、とも。
ちなみにこのSUV版コルベットについては2017年くらいから断続的に話が出ていて、過去にはなんどか予想レンダリング(下の画像)が公開されたこともありますね。
ただ、今回の情報だと、4ドアを備えつつも「リフトバック」ボディをもつというので、SUVといえどもクーペスタイルとなるのは間違いなく、一般的な「SUV」イメージとはかなり異なるものとなるのかもしれません。
そしてこの「4ドア・ヴェット」について、GM関係者(を名乗る人)によれば、ポルシェ・タイカンやカイエンに対抗することが目的ではなく、コルベットのエッセンスを活用することが目的であり、そのエッセンスは流動的であるべきだ、とも。
わかるようなわからないようなコメントではありますが、要は「コルベットという名を存続させるため、時代に適応しつつそのスタイルを変えてゆかねばならない」という話なのだと推測でき、つまり「今はSUVがメインストリームとなりつつあるので、コルベットもSUVとして存続すべき」ということになるのだと思われます。
ただ、完全にSUVにメタモルフォーゼしてしまうとコルベットの中心的価値が曖昧になってしまい、それを避けるためにスポーツカーとしてのコルベットを(おそらくはいつの時代であっても)残しておき、それとは別に4ドアSUVを投入するという戦略なのかもしれません。
コルベットのSUVは「ピュアエレクトリックに」
このほかわかっている範囲だと、「高エネルギー密度を持つバッテリーパック、超高速ソフトウェア、特許取得済みの冷却コンセプト、小型化された各パーツ、超高効率インバータ、高回転型エレクトリックモーター、最大350kWの充電能力を担保する800ボルトシステム、2速トランスミッション、ブレーキバイワイヤ、マルチモード4輪ステアリング、トルクベクタリングが含まれているらしい」。
つまりコルベットのSUVは「ピュアエレクトリック」になると考えてよく、これはマスタング「マッハE」と同じ手法だとも言え、GM内だと「ハマー」の名を活用してGMCハマーEVの販売をブーストしたのとよく似た戦略だとも考えられます。
そこから推測するに、GMはコルベットを存続させるためにその形態を変化させるというよりも、その名を活用することでEVのセールスを有利に進め、より多くのバイヤーの目をEVに向けさせようとしているのかもしれません(たしかに話題性としては抜群だと思われる)。
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