>ベントレー(Bentley)

ベントレーCEOが新型EVについて語る!「出力はガソリン車の最大2倍」「我々が作るのはベントレーであり、ベントレーのエンブレムを付けただけの単なるEVではない」

2023/05/04

ベントレー

| おそらくEV時代のベントレーは「凄まじい」スペックを持つことになるのかも |

ある意味ではラグジュアリー、そしてスポーツの概念を変えてしまうクルマとなりそうだ

さて、ベントレーは2024年4月をもって伝統のW12エンジンの生産を終了させると発表していますが、今回はベントレーCEO、エイドリアン・ホールマーク氏がカーメディアに対し2026年に発売するベントレー初のEVについて、いくつかの興味深い事実を語っています。※もともと2025年発売の予定だったが、グループ内のソフトウエア開発会社”カリアッド”のソフト開発遅延によって2026年に延期されている

なお、ベントレーはW12に続きV8エンジンの生産も終了させ、2030年には「ピュアエレクトリックのみ」のラインアップに移行することをすでに公表済みであり、そのための準備を現在着々と進めているということになりそうです。

ベントレーが「2024年4月をもってW12エンジンの生産を終了させる」と発表。最終バージョンはバトゥールに搭載される750馬力版、30年の歴史が幕を閉じる
ベントレーが「2024年4月をもってW12エンジンの生産を終了させる」と発表。最終バージョンはバトゥールに搭載される750馬力版、30年の歴史の幕が閉じる

| ベントレーのW12エンジンはこの20年間で出力は37%、トルクは54%向上し、一方で排出ガスは25%削減 | このエンジンが失われるのはあまりに惜しいが さて、ベントレーが2024年4月に12気筒 ...

続きを見る

ベントレーのEVはガソリンエンジンの1.5〜2倍のパワーを放出

まず、エイドリアン・ホールマーク氏によれば、ベントレー初のピュアEVには2種類のバッテリーパックがあり、このうち容量が大きい方には現在のベントレーにおける最もスポーティーな「Speed」のグレード名が与えられるもよう。

そしてエイドリアン・ホールマーク氏は、このEV版Speedのパワートレーンについて「エレクトリック版W12」とも表現していますが、驚くべきはW12エンジンに比較して1.5〜2倍のパワーを持つと語っていること。

なお、現在ベントレーで最も強力なW12エンジンはバトゥールに積まれる740馬力バージョンですが、これを基準にすると1,000馬力〜1,500馬力という出力を持つEVが同社から登場するということを意味します。

実際のところ、ベントレーはちょうど1年ほど前に「1,400馬力、0−100km/h加速が1.5秒」のEVを実現することも可能であると述べていて、当時の話は絵空事ではなく「現実味のある話であった」と考えてよく、これが実現すれば「加速において」ベントレーは世界トップレベルのパフォーマンスを誇ることになるのかもしれません。

ベントレーが翻意?数年前は「レザーの使用をやめる」と主張したものの、今回「いやいやレザーはエコなんですよ」と180度方針を転換

ベントレー
ベントレー「2025年発売、初のEVは1,400馬力になるかも。ただ、そうなると加速が速すぎて吐き気を催すだけなので、加速レベルを調整できるようにしようと思う」

| ベントレーは自動車メーカーの中ではかなり早い段階からEV発売を目指していたが、未だそれは実現していない | ベントレーは様々なジレンマを抱えているようだ さて、ベントレーはオール電動化、そしてカー ...

続きを見る

一方、ベントレーのEVは十分な航続可能距離を確保

さらに今回、エイドリアン・ホールマークCEOはその航続距離についても触れていて、一回の満充電あたり560km〜730km程度の走行が可能になるとも話しており、となるとかなり大きなサイズのバッテリーを積み、ベントレーのEVは「相当に重い」クルマとなるのかも。※これだけのパワーを持ち、重量があるとなれば”タイヤに厳しい”クルマであることは間違いない

ただし充電については「残量10%から80%まで」を20分で充電できるとも主張しているので、この実現のために(ベントレーと同じくフォルクスワーゲングループに属する)ポルシェが新型EVに使用するというシリコンバッテリーを(ポルシェと)共有する可能性が高いと見ています。

ベントレーが「養蜂業が車両販売同様に大きな成功を収め、過去最高の収穫となった」と発表!ベントレーのミツバチは「フライング Bee」というらしいぞ

ポルシェ
ポルシェとメルセデス・ベンツが「シリコン負極採用」の新型バッテリーを自動車業界ではじめて導入!メルセデスではEQGに採用し、従来バッテリー比で航続距離20%アップ

| 一方でポルシェは高性能スポーツカーや限定モデルにこのバッテリーの採用を限定し、つまりは「かなり高価な」バッテリーとなりそうだ | ポルシェ、メルセデス・ベンツがこういったバッテリーに手を出すという ...

続きを見る

そしてスタイリングについてもヒントが与えられ、「新世代EVの車体サイズはベントレーのままで、つまり堂々とした大型車になる」とも述べており、「私たちの仕事はベントレーを作ることであり、ベントレーのバッジを付けたBEV(バッテリーEV)を作ることではありません」とも。

ただしより長い航続距離を実現するためにエアロダイナミクスを追求する必要があって、そのためには「いくつかの妥協」があるとも述べており、「フライングB」エンブレムやそびえ立つグリルにはなんらかの変更が与えられることになるのかもしれません。※バトゥールはEV世代のデザインを先取りしたものだとアナウンスされている

Bentley-Mulliner-Batur-3

ベントレーが今後のEV時代のデザインを先取りした「マリナー・バトゥール」公開!1台2.7億円、18台の限定台数はすべて完売。デザインは「獲物に飛びかかる肉食獣」をイメージ
ベントレーが今後のEV時代のデザインを先取りした「マリナー・バトゥール」公開!1台2.7億円、18台の限定台数はすべて完売。デザインは「獲物に飛びかかる肉食獣」をイメージ

| ベントレーは「バカラル」にてその究極のパーソナリゼーションを披露し、それが「バトゥール」の成功にも結びついているようだ | おそらくはパーソナリゼーションにかかるコストも非常に高額であり、実際の購 ...

続きを見る

そしてちょっと興味深いのは、エイドリアン・ホールマークCEOが合成燃料(Eフューエル)について触れていることで、同氏によれば「とてもエキサイティングであり、技術も成熟していると考えているが、化石燃料を完全に置き換えるために必要な生産能力は、まだまだ先の話である」。

しかしながらベントレーは(上述の通り)2030年には完全なるエレクトリックブランドへと移行する計画を持っており、よっていかに合成燃料が普及したとしても、内燃機関を存続させることは「ない」ものと考えられます。

合わせて読みたい、ベントレー関連投稿

ベントレー初となるEVの発売が2025年から2026年に後ろ倒し!ポルシェとアウディのEV発売計画も遅れており、どうやらソフトの開発が遅れているようだ
ベントレー初となるEVの発売が2025年から2026年に後ろ倒し!ポルシェとアウディのEV発売計画も遅れており、どうやらソフトの開発が進んでいないようだ

| ベントレーは「これは大きな問題ではない」というが | この時点での1年はとてつもなく大きな意味を持つ さて、ベントレーはフォルクスワーゲングループの中でもかなり速いペースで電動化を進め、いちはやく ...

続きを見る

ベントレー
ベントレーが電動化計画を加速!本社をEV製造に向け改革し2025年以降は「毎年EVを発売」。さらにトヨタより20年早い2030年にカーボンニュートラルを達成

| ベントレーはアウディのバックアップを得て急激に電動化へシフト | ただしベントレーは昔からエコには熱心に取り組む会社ではあったが さて、ベントレーが「この種の業界では最も大胆な計画である」”Bey ...

続きを見る

ベントレーのコンセプトカー、EXP100
ベントレー「2025年に発売するEVはハイライダーになる」「女性にアピールしたい」「変化するラグジュアリーに対応する」

| EV時代のクルマは今のクルマの「あり方」とは全く異なる | ベントレーは2025年にはピュアEVを発売すると言われていますが、その新型車は以前に発表されたEXP100 GTのデザインをフィーチャー ...

続きを見る

参照:Autocar

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Cirqua_Recommend / 1845256

->ベントレー(Bentley)
-, , ,