
| 顧客の夢を具現化、キャンディピンクのベントレー・ベンテイガEWBが登場 |
ベントレーはかつて乳がん月間支援のために「ピンクのコンチネンタルGT」を制作したことがある
さて、ベントレーが自社のビスポーク部門、Mulliner(マリナー)経由にて、アメリカ人女性の特別なリクエストに応じて「世界に1台だけの特別なベンテイガ EWB(エクステンデッド・ホイールベース)」を製作したと発表。
そのボディカラーは彼女の大好きな色であるキャンディピンクで、ベントレーの通常のカラーパレット(460億通りの組み合わせ)にはない色ではありますが、マリナーがその夢を叶えることとなっています。
ちなみにホイールは「普通の」シルバー、そしてブレーキキャリパーには「ブラック」を採用し、これらのベーシックな仕様がボディカラーのピンクをさらに際立たせているようでもありますね。
内装はチェリーブロッサムー贅を極めた職人技の結晶
インテリアでは外装と呼応するように”チェリーブロッサム(桜色)レザー”をふんだんに使用し、以下の箇所がチェリーブロッサム仕様となっています。
- シート(ベントレーウイングの刺繍入り)
- センターコンソール
- ドアトリム
- シフトノブ
- ステアリングホイール
- 100%ウールによるディープパイルフロアマット(縁取りもチェリーブロッサム)
ベントレーはこの仕様のために特別に選定された純白ウールを使用し、カラーの純度、クリーンさなどが厳密にテストされたそうですが、この1台のベンテイガEWBには計132時間もの製造工程が費やされ、そのうち塗装には24時間、内装トリムとウッドパネル製作には18時間が充てられたことについても明かされています。
究極の後席体験:「エアラインシート」とボトルクーラーを搭載
このベンテイガEWBは単なる外観カスタムにとどまらず、極上のリアキャビン装備を備えており、中でも「エアラインシート(いわゆるファーストクラスのシート)」「ボトルクーラー」「さらなる特別さを増したバング&オルフセン製オーディオ」が”ベントレーのイチオシ”として紹介されています。
- ベントレー・エアラインシート
・22方向調整
・自動温度調整&姿勢補正システム
・177個の圧力調整を3時間かけて行うことが可能 - マリナー製ボトルクーラー
・750mlボトル対応
・フロストガラス採用のソフトクローズドア
・ハンドクラフトのCumbria Crystal製フルートグラス2脚付き - バング&オルフセン製オーディオ
・アルミ製スピーカーグリル
・黄金比に基づくフィボナッチパターンの穴開けデザイン
・ガラスパール仕上げの表面加工
ビスポークの未来:マリナーが提案する“共創”のクルマづくり
マリナーはベントレーの特注車部門として、顧客の要望に応じて“共創(Co-Creation)”というスタイルでクルマを作り上げていますが、ここでは個性的なカラーや素材、装備も「挑戦」として歓迎され、顧客と職人が対話しながら作る1台が誕生します。
このような特注仕様は増加傾向にあり、全体の70%の顧客が少なくとも1つのマリナーによるオプションを選択しているそうですが、ベントレーもまた、「顧客の無理難題を解決することで」その限界を押し広げているのかもしれません。
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参照:Bentley