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ベントレー、新型「コンチネンタルGTスーパースポーツ」を11月13日発表へ。近代ベントレー史上最軽量&初の後輪駆動モデルに

ベントレー、新型「コンチネンタルGTスーパースポーツ」を11月13日発表へ。近代ベントレー史上最軽量&初の後輪駆動モデルに

Image:Bentley


| ベントレーはCEOに「ポルシェの卒業生」を迎え走りを追求 |

史上最も「ドライバーズカー」なベントレーが登場

ベントレーがフラッグシップ・クーペ「コンチネンタルGT」をベースにした新型コンチネンタルGTスーパースポーツ(Supersports)をまもなく発表することをアナウンス。

発表日は2025年11月13日を予定しており、同社がフォルクスワーゲン・グループへと収まったのち、これまでにない軽量化、そして初の後輪駆動化が最大の特徴だとされています。

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フランク=ステファン・ヴァリザーCEOによる新生ベントレー

ベントレーの現CEO、フランク=ステファン・ヴァリザー博士は筋金入りのエンスージアスト。

ポルシェ時代には「918スパイダー」の開発責任者を務め、さらにモータースポーツ部門や911/718シリーズの統括も担っており、そんな彼が2024年にベントレーのトップに就任して以来、ブランドは明確に「走り重視」へと舵を切っているわけですね。

そしてまた、フォルクスワーゲン・グループの役員会は「ベントレーをその方向へと持ってゆくべく」彼を新CEOに任命したのだと思われます。

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ハイブリッドを“あえて”捨てた、純粋なV8モデル

これまでの報道によると、新型スーパースポーツは通常のコンチネンタルGTからハイブリッドシステムとAWD(全輪駆動)を取り外し、640馬力のV8ツインターボエンジンで後輪のみを駆動する設計になるとされ、この大胆な仕様変更によってベントレー史上最もピュアでアグレッシブなモデルが誕生する見込み。

ベントレーは最新ティーザーの中で次のようにコメントし、すでにコレクターズアイテムとなりそうな予感です。

「初代ベントレー・スーパースポーツの誕生から100年。4代目となる新型スーパースポーツは、史上最軽量・最もドライバー志向・初の後輪駆動コンチネンタルGTとなります。生産台数はごく限られたものになるでしょう。」


「ハードコア・ベントレー」は冗談ではない

「ハードコアなベントレー」という表現は一見(ブランドイメージと)ミスマッチに思えるかもしれません。

しかし、過去にもその前例は存在し、2014〜2015年に登場したコンチネンタルGT3-Rは、リアシートを廃止して軽量化とV8化を実施した「スーパースポーツカー」。

さらにGT3レーシングカー直系のカーボンウイングを備えており、今回の”スーパースポーツ”も、その精神を継ぐ“サーキットの血統”を持つ1台になるものと思われます。


ベントレーのモータースポーツDNAが蘇る

1920年代のル・マンで5度の優勝を飾ったベントレーではあるものの、長らくロールス・ロイス傘下で高級志向に転じた後、1998年のフォルクスワーゲン・グループ入りをきっかけに再び「走り」へと回帰しています。

その成果がGT3レーシングカーやスピードシリーズに受け継がれていますが、現在多くの人々が持つように「高級」というイメージから外れなかったのもまた事実。

しかし今回の「スーパースポーツ」はVWグープ入りしたのちの初となる後輪駆動コンチネンタルGTであるだけでなく、同プラットフォーム(ポルシェ・パナメーラと共有)の中で最強の後輪駆動車になると見られており、今までのベントレーのイメージを大きく覆す存在となりそうです。


まとめ:ベントレーが“再び走り屋ブランド”へ

現在のコンチネンタルGTはすでに高い完成度を誇るグランドツアラーですが、ヴァリザー博士の手腕によって生まれる新型スーパースポーツは「重量級グランドツアラー」の常識を覆す“ドライバーズ・ベントレー”。

正式デビューは11月13日。その瞬間、ベントレーの新しい時代が始まります。

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参照:Bentley

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