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発表から5年半、英国ジネッタがついにそのスーパーカー「アークラ」の市販モデルを公開。このご時世に「自然吸気V8、6速MT」そして車体重量1,190kg

発表から5年半、英国ジネッタがついにそのスーパーカー「アークラ」の市販モデルを公開。このご時世に「自然吸気V8、6速MT」そして車体重量1,190kg

Image:Ginetta

| 珍しいことに市販価格は5年前の発表時に示された価格から「大幅に下る」 |

予定生産台数は20台、まだ「数台」の空きがあるらしい

さて、英国のスポーツカーメーカー、ジネッタがアクーラ(Akula)の量産バージョンを発表。

なお、このジネッタ・アクーラは、2019年3月にジュネーブモーターショーで発表され、当時「2020年1月に顧客への納車を開始する」約束していたもののそれは実現せず、しかし今回ついに「量産(市販)バージョン」が公開されることで事態が正しい方向へと向かっているわけですね。

これだからイギリス人ってヤツは。ジネッタが「エコなど知らん」的、600馬力V8エンジンを載せた軽量スパルタンなスーパーカーを発売

車名、価格の発表はジュネーブにて イギリスのバックヤードビルダー(というには規模が大きくなってしまいましたが)、ジネッタ(Ginetta)が新型車を発表。※今のところ名称はジュネーブでの正式発表までヒ ...

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ジネッタ・アクーラはこんなスーパーカー

ジネッタはこのアクーラを「スーパーカー」と呼んでおり、実際に「600馬力」という高出力を発生させます。

ただし本当に興味深いのはその数値ではなく「パワートレーン」にあり、搭載されるエンジンは自然吸気6.4リッターV8、トランスミッションはなんと6速マニュアル。

さらにこの車体重量はなんと1,190kgにとどまっており、これはV8エンジンを積むスポーツカーとしては異例中の異例です(V8エンジンを積むC8コルベットの重量は1,760kg、その半分の4気筒エンジンを積むGR86の重量は1,260kg。

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Ginetta

つまりこのジネッタ・アクーラは「ターボチャージャー、AT、ハイブリッド」の時代にそれらを拒んでシンプルかつアナログなクルマを作り上げたということになりますが、その車体構造はカーボンファイバー製のモノコック。

さらにジネッタは自社開発のリミテッドスリップディファレンシャルを搭載し、オプションでカーボンセラミックブレーキを搭載して優れた制動力を実現しています。

なお、0−100km/h加速はわずか2.9秒ですが、最高速は290km/hとさほど高くはなく、これはジネッタの出自が示す通り「サーキットで使い切れる性能」を目指したからなのかもしれません。

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Ginetta

なお、いかにパフォーマンスを重視したといえどジネッタはこのクルマを「グランドツアラー」としても使用できるように設計しており、51Lもの容量を持つラゲッジスペース、電動調整式ステアリングコラムとペダルボックス、そして100リットルもの大容量燃料タンクを備え(C8コルベットだと70リットル)、長距離のクルージングにも対応します。

そしてこのジネッタ・アクーラの生産台数は20台にとどまり、その価格は275,000ポンド(現在の為替レートだと約5140万円くらい)と安くはないものの、昨今の例からすると珍しく「当初の予定価格である34万ポンドから大幅に値下がり」することに。※あと数台の生産枠が残っているそうだ

ちなみにこのアクーラ(Akula)という名はロシア語で「サメ」を意味するそうですが、その尖ったノーズやルーバーはまさに「サメ」そのものであり、このエアロパッケージは風洞実験にてテストされたものであることにも言及されています。※ボディパネルは同社のLMP1 レースカー、ジネッタG61-LT-P1にインスパイアされたものである

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