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ゴードン・マレーより新たな伝説「ル・マンGTR」誕生。究極のトラックマシン、わずか24台のみの限定生産、そしてもちろん「完売済み」

ゴードン・マレーより新たな伝説「ル・マンGTR」誕生。究極のトラックマシン、わずか24台のみの限定生産、そしてもちろん「完売済み」

| マクラーレンF1の生みの親が挑むル・マンへのオマージュ |

ゴードン・マレーは積極的に少量生産者を展開

マクラーレンF1の生みの親であるゴードン・マレー氏が、自身の会社「ゴードン・マーレイ・オートモーティブ(GMA)」スペシャル・ビークル部門より「ル・マンGTR」を発表。

これは同部門より発表された最初の2つのモデルのうちの一台で、ル・マン24時間レースを走るレーシングカーを現代的に再解釈したクルマであると説明されています。

そして驚くべきは、”官能的な12,100rpmまで回るV12エンジンと6速マニュアルギアボックス”についてはGMA T.50から受け継ぐものの、それ以外のほぼすべてのコンポーネントがこのル・マンGTR専用に設計されてることで、つまりは「ほぼ新規設計モデル」だと考えることもできそうですね。

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顧客の情熱から生まれた24台の限定モデル

ゴードン・マレー氏はこの特別なトラックマシンを製造するきっかけにつき、「ロンドンを拠点とする超希少車の販売業者として知られるジョー・マカリ氏からの依頼が発端であった」と明かしており、そこから「24台のみ(ル・マン24時間レースにちなんだ台数)」が生産されるという特別なプロジェクトがスタートすることに。

なお、これら24台はすべてが「販売済み」、そして価格は非公開となっていますが、非常に限られた生産数ということもあって「かなりの金額(もちろんT.50を超える)」だと考えられます。

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そして”最初の依頼者”であるジョー・マカリ氏は自身のInstagramにて、ル・マンGTRが誕生した経緯を次のように語っています。

「『ゴードン、もし今日あなたがル・マンに出場するとしたら、どんな車を作りますか?』と聞いたことはすべてのはじまりです。数週間後、ロンドンのショールームでのランチ中、ゴードンは私に彼のビジョンを語りました。そして私はためらうことなく、『一台作っていただけますか?』と尋ねたんです。当然、スペシャル・ビークルはどんなことでも可能です。彼らは、彼らのお気に入りのレースの各時間にちなんで、24台の車を製作することに合意し、パートナーシップが結ばれたのです。」

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ゴードン・マレー氏はカーデザイナーとしての活動60周年を迎えていますが、マクラーレンF1の設計者としてよく知られており、その実績が多くの顧客からの支持へと繋がっていることは間違いなく、そしてその支持を得て「自身が実現したい夢」を叶えることができるという幸運な環境にいる人物である、ということもわかりますね。

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サーキット走行に特化した究極の仕様

そしてこのル・マンGTRはサーキット走行を念頭に置いており、T.50よりも軽量で剛性の高いサスペンション、ワイドなトレッドを持つミシュラン・パイロット・スポーツ・カップ2タイヤ、冷却性能の向上、そして最適化された重量配分といった特徴を持っています。

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インテリアもサーキットに特化しており、ダッシュボードは再設計され、スイッチ類やダイヤルは「サーキット走行を主眼に」再配置され、もちろん、購入者はインテリアのカラーや素材をカスタマイズできますが、最もクールな装備はルーフにマウントされたラムエアインテーク。

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これはもちろん「吸気」に貢献するものではありますが、自然吸気V12エンジンの素晴らしいサウンドをそのままキャビンに響かせることができ、これがル・マンGTRのドライビングエクスペリエンスを代えがたいものとしているようですね。

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ゴードン・マレー・オートモーティブ 「ル・マンGTR」を紹介する動画はこちら

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