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【衝撃の復活】ジェームズ・ボンドも愛したロータスエスプリ、最新V8ターボとともにレストモッド。 ポップアップヘッドライトはそのままに9000万円にて受注開始

【衝撃の復活】ジェームズ・ボンドも愛したロータスエスプリ、最新V8ターボとともにレストモッド。 ポップアップヘッドライトはそのままに9000万円にて受注開始

Image:Encor Design

| ロータスエスプリ シリーズ1 レストモッド「Encor」:伝説の楔形ボディに最新V8ターボを移植した究極の再生 |

近年人気を集めるクラシックスポーツカーの再生「レストモッド」。

ポルシェのみならずルノーやフェラーリなど様々なクルマがその対象となっていますが、今回この世界において最も象徴的な名車の一台がまったく新しい形で蘇ることに。

映画『007 私を愛したスパイ』でジェームズ・ボンドを演じた車としても不朽の名声を持つ初代ロータスエスプリ シリーズ1がオリジナルのスタイリングをほぼそのままに、後期型のV8ツインターボエンジンと強化シャシーを組み込んだ究極の一台として誕生しており、ここではイギリスのEncor Design(エンカー・デザイン)が手がける「Encor Series 1」の全貌、その価格が意味するものを見てみたいと思います。

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Image:Encor Design

今度はあの「ロータス・エスプリ」。レストモッド界隈が大きく盛り上がり、エスプリV8の現代版「Encor Series 1」がカーボンボディで復活。価格は約8500万円
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エンカー・シリーズ 1がスゴい3つのポイント

  1. 外観はほぼ完全復刻ポップアップヘッドライトやウエッジシェイプのスタイリングなど1970年代のデザインを忠実に継承。ボディは軽量なカーボンファイバー製に
  2. 心臓部は最新V8ツインターボ:後期型エスプリの3.5L V8ツインターボを強化し搭載。出力は400馬力にアップ、0-100km/h加速は約4秒
  3. 価格は約9000万円から:ベース価格43万ポンド。ドナー車両を含めると総額は軽く1億円超え
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Image:Encor Design

レストモッドの本質「旧き良きデザイン」と「最新の性能」の融合

デザイン哲学:1970年代のアイコンを、現代の技術で「補完」する

多くのレストモッドが大胆なモダナイズを施す中、Encor Series 1のアプローチは「補完」によるもの。

ジョルジエット・ジウジアーロが生み出したオリジナルの楔形プロポーション、特徴的な「雪かきシャベル」のようなフロントバランス、フラッシュバックライトはすべて守られており、変更点といえば冷却のために追加されたリアクォーターウインドウのベンチレーションと軽量化のためボディ素材をFRPからカーボンファイバーに変更したことくらい。

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Image:Encor Design

ポップアップヘッドライトの中身は軽量なLEDユニットに置き換えられていますが、その動きとシルエットは完全にオリジナルをトレースしたもので、これはこのクルマの「細部に至るまでのデザインや構造」そのものが歴史的遺産であると認め、敬意を払う姿勢の表れだと捉えていいのかもしれません(多くのレストモッドでは空力を考慮しポップアップヘッドライト=リトラクタブルヘッドライトを廃止していることを考慮すると、いかにこのエンカー・シリーズ1が特別であるかがわかる)。

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Image:Encor Design

パフォーマンスの核心:信頼性を高めた「強化版V8」

オリジナルのシリーズ1は4気筒エンジンでしたが、このレストモッドは1996年に登場した後期型エスプリの「骨格」と「心臓」を受け継いでおり、これは単なるエンジンスワップではなく後期型エスプリが持っていた「高性能」の可能性を現代の技術で完全に開花させ、初期型の美しいボディに収めるという究極の作業です。

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Image:Encor Design

  • シャシー:V8モデルのバックボーンチャシーを防錆処理(ガルバナイズド)し補強を施して剛性を向上
  • エンジン:3.5L V8ツインターボエンジンを鍛造内部パーツ、再製造ターボチャージャー、最新の冷却・電装システムで完全リビルト。出力は400馬力(オリジナルV8より50馬力向上)を発生
  • 変速機:高出力化で課題だった信頼性を解決するため、クワイフ製の強化5速MTを採用。ツインプレートクラッチとLSDを組み合わせてダイレクトな駆動力伝達を実現
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Image:Encor Design

Encor Series 1 主要スペックと市場での位置付け

Encor Series 1 (Lotus Esprit Restomod) 主要諸元

項目内容
ベース車両ロータス エスプリ シリーズ1 (外観) & 後期V8モデル (メカニズム)
エンジン強化リビルト 3.5L V8 ツインターボ
最高出力400馬力
0-100km/h加速約4.0秒
最高速度約280km/h
ボディ素材カーボンファイバー
特徴的デザインポップアップヘッドライト(LED)、楔形ボディ、フラッシュバックライト継承
変速機強化5速マニュアル (Quaife製)
内装プレッド柄シート、カーボン&アルミ仕上げ、デジタルクラスター(アナログ風)
価格43万ポンド (約9000万円) ~ (ドナー車両代別)
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Image:Encor Design

レストモッド市場における位置付けと「価格」の意味

43万ポンドという価格は非常に高額で、しかしこの価格が意味するのは単なる車両販売ではなく、「一点物の芸術作品」としての制作、完全なパーソナライゼーションに対する対価。

この価格は「所有すること自体がステイタス」 となる超富裕層コレクター向けの「移動する芸術的投資物件」としての位置付けを明確にしています。※JPSっぽいカラーも指定できるようだ

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Image:Encor Design

  • 比較対象:シンガー・ヴィークル・デザインのポルシェ911レストモッド(約2-3億円)や他の英国車レストモッド(アストンマーチン等)と同等以上のプレミアム価格帯
  • 価値の源泉
    1. 歴史的アイコン性:デザイン史に残るエスプリシリーズ1のボディを基にしていること
    2. 職人技の結集:新旧のパーツをシームレスに融合させる高度なエンジニアリングとカスタム作業
    3. 完全な exclusivity:限られた台数しか生産されない一点物に近い存在
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Image:Encor Design

結論:これは車の修復ではない。自動車史の「名シーン」を、最高の状態で未来へ保存する事業である

Encor Designが手がけたこのプロジェクトは単に古いクルマを新しくする「レストレーション」の範囲を超えており、それは自動車文化において伝説的な地位を占める「ロータスエスプリ シリーズ1」という“美しい形”を現代の性能と信頼性という“新しい命”で永久保存するという文化的な意義を持つ行為。

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Image:Encor Design

ポップアップヘッドライトやウエッジシェイプスタイリングは「今では安全規制や空力設計の観点からほぼ実現不可能な過去の遺物」です。

しかし、それを最新のカーボンファイバーを用いた技術で再現し、現代のV8ターボと組み合わせることで「過去のデザイン美学」と「現在の性能」が並列して楽しめる、唯一無二のタイムカプセルが誕生したというのがこの「エンカー・シリーズ1」。

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Image:Encor Design

9000万円という価格はぼくら一般人には縁遠い世界の話でもあり、しかしこのようなプロジェクトが成立し、注目を集めること自体が名車のデザインと物語が持つ不朽の価値を証明している事実にほかなりません。

エスプリに限らず、かつての名車がこのような形で次世代に引き継がれ、走り続ける光景は、全てのクルマ好きにとって希望に満ちたニュースだといえそうですね。

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Image:Encor Design

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参照:Encor Design

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