| W18エンジン搭載のモンスター |
1999年にブガッティが公開したコンセプトカー、ブガッティW18/3シロン。
文字通りエンジンはW18、そしてシャシーにはランボルギーニ・ディアブロVT(4WD)を使用しており、デザインを見ても分かる通りこれが後のヴェイロンに繋がる、ということになりそう。
なお排気量は6.3リッター、出力は555馬力、最高速度は時速330キロ以上。
「W18/3はW型18気筒、エンジンのバンクが3つある」ことに由来しています。
フォルクスワーゲングループは当時ハイパーカーにこだわっていた
なおフォルクスワーゲングループとしてはは1997年にも「フォルクスワーゲンW12シンクロ・コンセプト」、同じ1997年にも「アウディ・アヴス・コンセプト(W12エンジン)、2000年にはアウディ・ローゼマイヤー(W16エンジン)を発表しており、なにかと大排気量ミドシップ4WDにこだわっていた模様。
これはフォルクスワーゲン当時のCEO、フェルディナント・ピエヒ氏の意向である、とも言われていますね(VWフェートンも同氏主導のプロジェクトであり、大きなエンジンを持つ車が好きであったのだと思われる)。
50周年を迎えるイタルデザイン(ジウジアーロ)。その歴史と代表的な作品を見てみよう(2)
こんなコンセプトカーもあった。鏡面仕上げのアルミボディを持つ「アウディ・アヴス・コンセプト」
こんなコンセプトカーもあった。スチームパンクなアウディ「ローゼマイヤー」
↓車体後部はフロントとは異なり、ヴェイロンとはずいぶん違う
ブガッティW18/3シロンのデザイナーはジョルジエット・ジウジアーロの息子、ファブリッツォ・ジウジアーロ(現在は父とともに新会社にてデザイン業務を行なっている)。
インスピレーションは過去のブガッティから得ているとのことですが、特にホイール(20インチ)はブガッティT35やT51へのトリビュート、とのこと。
なおブガッティは同じ1999年の東京モーターショーにてEB 18/4ヴェイロンを発表し、その後2004年に市販モデルを公開。
なぜその際に「シロン(ブガッティのレーシングドライバー、ルイ・シロンに由来)」の名を使わずにヴェイロンとしたのか、そしてなぜ2014年発表のニューモデルに「シロン」の名を与えたのかは不明。
サイドビューもヴェイロンとはずいぶん異なり、この後になって「車体前半分に後ろ半分を被せたような」現在のデザインが登場したと考えられます。
VIA:Motor1