| 可能性はあるが、現実的には考えにくい |
スペインのメディア、マルカが報じたところによると、なんとブガッティ・ラ・ボワチュール・ノワールのオーナーはクリスティアーノ・ロナウドとのこと。
ブガッティ・ラ・ボワチュール・ノワールは2019年のジュネーブ・モーターショーにて公開されたワンオフモデルで、その価格20億円という「自動車史上、最も高価な新車」。
ブガッティはそのオーナーを明かしておらず、「ブガッティコレクター」とだけ紹介しています。
発表時にはフォルクスワーゲングループの元会長がオーナーと言われたが
ブガッティ・ラ・ヴォワチュール・ノワールとはフランス語で「黒いクルマ」という意味で、そのデザインモチーフは「世界で最も美しいクーペ」と言われたブガッティ・タイプ57(T57)SCアトランティーク。
その価格や、あまりにマニアックな車をデザインモチーフにしているということから、そのオーナーは「フォルクスワーゲングループ元会長であるフェルディナント・ピエヒ氏」だと言われていましたが、今回の報道ではその予想が覆ることに。
なお、フェルディナント・ピエヒ氏はポルシェ創業者一族(女系)で、フォルクスワーゲングループ会長現役時代にはブガッティを買収してVWグループへと吸収しており、かつハイパワーかつ大排気量エンジンが好きなことで知られ、よってこのウワサは「妥当」と言われてきたわけですね。
クリスティアーノ・ロナウドはクルマ好きで知られるが
なお、クリスティアーノ・ロナウドはこれまでにもブガッティ・ヴェイロン、ブガッティ・シロンを所有しており、ブガッティ本社へと招かれてプロモーション動画にも登場するなど、ある意味では「ラ・ボワチュール・ノワールにもっともふさわしい人物」なのかも。
近年、高額車のプロモーションにおいては「社会的、とくにネット上で価値のある人に所有してもらう」のがもっとも効果があり、各社とも「価値の高い人」にアプローチしていると言われます(今回のラ・ボワチュール・ノワールもブガッティからクリスティアーノ・ロナウドへのアプローチとされる)。
そして、そういった人々が購入することで、そのファンの人々にもその名や存在が知れ渡ることになるわけですね。
よって各社ともミュージシャンやスポーツ選手等に限定車を優先的に渡すようにしているという事情があり、クリスティアーノ・ロナウドもこれまでにはフェラーリF12 tdfじはじめ希少な限定モデルを所有していることでも知られます。
ただ、クリスティアーノ・ロナウドは大変なクルマ好きとして知られるものの、クラシックカーにはあまり興味がないようで、かつカスタムに対しても(デビッド・ベッカムほど)積極的ではなく、それを考えるとイキナリ「20億円を超える」ワンオフモデルを購入するというのはあまりに荒唐無稽なようにも。
モロモロ考え合わせると、その資格は十分で資金的にも問題はなく、「ありそう」と思えるものの、一方では「そこまでクルマにコストを投じる人ではないんじゃないか」と思ったり。
しかしクリスティアーノ・ロナウドも「ビジネスマン」としての側面を持っているので、自身のビジネスを有利に進めるために今回の提案を受け、ラ・ボワチュール・ノワールを活用するのかもしれない、と考えたりします。