| インテリアはホワイトとレッド、シートは左右で色違い |
なかなかこのカラーリングは思いつかない
さて、ニューヨーク州イーストハンプトン近郊で開催されたカーショー「ザ・ブリッジ」に登場したブガッティ・ディーヴォが「生産された40台のうち、最も美しいのでは」と話題に。
ボディ全体はマット仕上げのダークレッド、そしてフロントスプリッターやサイドブレードなどボディ下回りのダークレッドは「グロス仕上げ」。
そしてグリルフレームなどのネイキッドカーボンファイバーにはクリアブルーがかけられ、ホイールの色味もこれに合わせられているようですね。
これだけカラーをマッチさせるのは非常に難しい
なお、自動車のボディは一般にスチールやアルミ、樹脂で形作られていると思いますが(ただしディーヴォの場合はほとんどカーボンファイバー)、こういった異なる素材に同じ色をペイントしたとしても「同じ仕上がり」にはならないそうで、異なる素材に塗った色の見た目を「同じ」にするためには(ペイントする)素材によって微妙に色味を変えたりする必要があるといい、実は様々な配慮がなされているもよう。
そして大量生産者であればすでにそういったレシピが確立されているのだと思われるものの、ブガッティのように「多くの顧客がオリジナルカラーをしている」場合だと、いろいろな素材のパネルに塗料を塗ってみてその仕上がりを確認する必要が出てきたりして、実際の車体にペイントするまでには長い年月がかかると言われます(褪色テストも行うために塗料を塗ったパネルを実際に屋外へ長期間放置したりする)。
よって、こういった「一見、ボディ全体の統一感がある」カラーのほうが「各部で塗り分け」を行うよりも手間がかかっている場合があるそうですが、このディーヴォもおそらくはそういった一台なのだと思われます。
インテリアは「ホワイトとレッド」
ちなみにインテリアはレッドとホワイトのコンビネーションを持っていて、左右のシートのカラーが異なるという非常に珍しい仕様。
なかなかに珍しいボディカラー、そしてマットとグロス仕上げの使い分け、さらに「レッドに対してブルーカーボンを合わせる」という常人ではなかなか思いつかないカラーリングやフィニッシュを持っていますが、このオーナーさんもここまで来るには相当数のクルマをカスタムしてきたのかもしれません(基本的に、ディーヴォのオーナーは複数のブガッティを持っていると言われる)。
とくにこの「ホイールをクリアブルー仕上げのカーボンと同じ色味に」仕上げているあたりはかなり(ブガッティが)苦労したところだと思われ、しかしこのオーナーさんはここにこだわったのでしょうね。
たしかにこれまでに公開されたディーヴォの中ではそうとうに特殊な部類であり、かつ珠玉の仕上がりを持っていると思います。
その他にはこんな「カスタム」ブガッティも
このブガッティ・ディーヴォをインスタグラム投稿したアカウント「bugattihypercar」氏は、その名の通りブガッティに特化した投稿を行っており、こちらは「イエローとブルー」という、これまた珍しいカラーリングを持つシロン。
インテリアは明るいブラウンです。
こちらは「ありそうでない」ブリティッシュ・レーシンググリーン。
こういったカラーにも憧れますが、なかなか選ぶことができずにいます。
こちらはヴェイロン「ロル・ブラン」もしくはロル・ルージュ、ル・サフィール・ブルをイメージしたと思われるカラーリング。
「ロル・ブラン」はベルリン王立磁器製陶所(KPF)とのコラボレーションによって特別にデザインされたもので、陶磁器とそこへ映る光をイメージしたグラフィックを持っていますが、これはブガッティのデザイナーも「お気に入り」にあげるほどの美しさを持っており、シロンにおいても数名のオーナーがこのカラーリングを指定しているようですね(とんでもなく高そうだ)。
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こちらはブガッティらしいライトブルーにクリアブルーのネイキッドカーボン、そしてゴールドのホイールという組み合わせ。
ぼくはフェラーリ296GTBを「ブルーのボディにゴールドのホイール」でオーダーしようかと考えていますが、「こんな感じになるのか・・・」と考えたり。※ホイールはマットゴールドとマットブラックとの間で悩んでいる
これは相当に珍しい、カフェオレのようなカラーにクリアパープル(ワインレッド?)といったカラーリングのシロン。
インテリアは明るいブラウンですが、非常に美しいカラーリングだと思います(こういったカラーを思いつくのもスゴいが、それを実践してしまうところがもっとスゴい)。
こちらは一転して全身ブラック、そしてホースシューグリルのみレッドという、やはりありそうでない仕様です。
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参照:bugattihypercar