アウディ各車のネーミングには深い意味があった
先日、調べ物をしているときにふと見たアウディの公式サイト。
その中「はじめてのアウディ」にアウディの車に採用される命名法則、そしてボディ形状の呼称があったのでここで紹介。
それによると、たとえばアウディの「A」には「アルファベット最初の一文字」転じて「ものごとのはじまり」、加えて「Attractive(魅力的)」に由来している、とのこと。
これについては全く知らず、各モデルのネーミングにはけっこう深い理由があるようだ、と感じた次第。
まず、モデル分けはこうなっている
これはアウディのサイトから抜粋したもの。
TTはリアルスポーツカー、R8はレーシングカーと分類されているようですね。
● S:「A」モデルをベースとして、よりスポーティに進化させたモデル。
● RS:「S」モデルをさらにスポーティに進化させたレーシングモデル。
● Q:SUVモデル。
● TT:Audiの小型リアルスポーツカー。
● R8:Audiの最上級レーシングモデル。
各モデルの頭文字にはこういった意味があった
「A」については上述の通り「ものごとのはじまり」「魅力的」という意味があり、その後ろの1~8までの数字は「数が大きくなるにつれてボディサイズやエンジンサイズがアップ」。
「S」はもちろん「Sport(スポーツ)」でパワートレインやスタイリングをスポーティーにアップグレードしたもの、「RS」は「Racing Sport(レーシングスポーツ)」に由来し、「S」を高度にチューンしたのが「RS」という定義。
「Q」はアウディ得意の4WDシステム「quattro」を意味するもので(初めて知った)、「TT」は御存知の通りマン島で開催される過酷なレース、「Tourist Trophy Race(ツーリスト・トロフィー=TTレース)」、そして「R8」はル・マンで活躍したLMP1クラスのレーシングカーから。
※アウディは最近になり新しい命名法則を発表
アウディが新命名則公開。これまでのモデル名に加え「30」「50」などパワーを二桁で表示
アウディは「ワゴン」という呼称を用いない
と、ここまでが「名称」ですが、アウディはボディ形状についても独特の呼称が。
「セダン」「クーペ」「カブリオレ」は一般的な名称をそのまま用いていますが、ワゴン形状をそのまま「ワゴン」とは呼ばずに「Avant(アバント)」と命名。
これは「ワゴン」に商用っぽいイメージがあり、しかしアウディの車はそう(商用や、荷物を運ぶだけの車)でない、という思想を表したもの。
さらに4ドアクーペを「Sportback」と呼んでおり、これも独特な部分ですね。
なお、「ワゴン」については各社とも商用イメージを嫌い、「シューティングブレーク(メルセデス・ベンツ、アストンマーティンなど)」「ブレーク(プジョー)」「スポーツツーリスモ(ポルシェ)」「ヴァリアント(フォルクスワーゲン)」「スポーツワゴン(アルファロメオ)」といった感じでその呼び方は各社各様となっています。