| リコール内容を見る限り、GT-Rとスカイライン、フーガ、フェアレディZ、シーマは同じパーツを使用しているようだ |
リコールの対応にはナックルの入れ替えが必要となり、けっこう大掛かりな工事に
さて、日産がGT-R、スカイライン、フーガ、フェアレディZ、シーマに対し、日本国内にてリコールを届け出。
最悪の場合はステアリングナックルが破断して走行不能になるとされていますが、発見の動機は「工場の情報による」、そして実際に発生した不具合件数はゼロ、そして発生した事故もゼロ。
対象となるのは令和2年8月24日~令和2年10月27日に製造された903台で、対策としては「ステアリングナックルの交換」、そして不具合の内容は下記の通り。
ステアリングナックルにおいて、製造工程の熱処理が不適切であったため、強度が低下しているものがあり、大きな力がかかった場合に変形してホイールアライメントに狂いが生じるおそれがある。また、そのままの状態で使用を継続すると、最悪の場合、ステアリングナックルが破断して走行不能となるおそれがある。
国土交通省
そのほかにはトヨタもリコール届け出
加えてトヨタはカローラ、カローラスポーツ、カローラツーリング、C-HRに対してリコール届け出。
内容としては「高圧ポンプの燃料漏れ」で、対象となるのは平成30年5月9日~令和3年3月17日に製造された22,446台。
発見の動機は「市場からの情報による」もので、実際に1件の問題が発生するも事故はゼロ。
問題の内容は下記の通りで、ポンプの検査結果、不具合が発生する可能性があるポンプが装着されていれば交換が必要だとされています。
高圧燃料ポンプにおいて、燃料圧力に対する構成部品の耐圧性能が不足しているため、使用過程でポンプ内部が摩耗や損傷するものがある。そのため、ポンプ溶接部に応力が集中して、亀裂が発生し燃料漏れに至るおそれがある。
国土交通省
ホンダはバイク、クルマにリコール
そしてホンダはバイクとクルマ両方にリコール届け出。
まずはバイクの方ですが、かなり珍しい「リフレクターの成形不良」。
対象となるのは令和2年2月24日~令和3年2月23日に製造されたCBR400R、400X、CBR650R、CB650R、レブル500の4,076台で、問題発見の動機は「海外市場からの指摘」そして「関連会社からの情報」という珍しいもの。
その内容としては下記のとおりですが、「よく気づいたな」という感じですね。
なお、同様の問題にて、レブル250、グロム、モンキー125、CRF250L、CRF250ラリー、スーパーカブC125の27,908台にもリコールが届け出られています。
後部反射器において、反射器を成型する条件管理が不適切なため、反射器内部の表面が正しく成型されていないものがある。そのため、反射光が散乱して保安基準第38条(後部反射器の基準)に適合しないおそれがある。
国土交通省
ホンダのもう一件は「ステップワゴン」。
テールゲートに問題があるそうですが、実際に発生した不具合は29件、そしてこれによる「軽症」が1件。
リコール案件にて、実際に事故やけがあるというのは非常に珍しいい、と思います。
対象となるのは平成28年9月14日~平成30年8月22日に製造された88,865台。
最終的には対策品に交換するようですが、現段階では対策品が手に入らず、「応急処置を行う」としており、問題の内容は下記の通り。
テールゲートオープンステーにおいて、下側ボールジョイントと車体側ボールスタッドの取付部構造が不適切なため、ボールジョイントとボールスタッドを固定するクリップが変形し、浮き上がることがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、テールゲート開閉の繰返しにより、ボールジョイントが車体から外れ、テールゲートが突然降下するおそれがある。
国土交通省
アウディはシートベルト警告に不具合
アウディはQ7、A4、A5、S6、A8、RS4など12車種に対し、「シートベルト警告音が1回しか鳴らない」としてリコール。
問題発見の動機は「本国からの情報による」、そしてこれに起因して発生した事故はゼロ。
問題の内容は下記の通りで、対策はプログラムの書き換えのみで完了します。
ダッシュパネルインサートにおいて、コントロールユニットのプログラムが不適切なため、シートベルト非着用時、シートベルト警告灯が 1 回あるいは短時間のみしか点灯せず、警告音も 1 回しか鳴らないおそれがある。
国土交通省
ドゥカティは「サイドスタンドの不具合」
最後はドゥカティですが、サイドスタンドに問題があり、駐車中に「車両が倒れる」ことがある模様。
対象となるのは平成28年3月23日~平成29年6月30日に輸入された343台で、対策としては「スタンドの交換」。
問題の内容は下記の通りですが、実際に18件のトラブルが発生している、とのこと。
サイドスタンド固定ブラケットにおいて、耐久性が不足しているため、ブラケット部の変形もしくは破損することがある。そのため、サイドスタンドを掛けて停車中にブラケ
国土交通省
ット部が変形し車両が倒れるおそれがある。また、ブラケットが破断することでサイドスタンドが脱落すると、走行中にサイドスタンドスイッチの配線が引っ張られて損傷し、最悪の場合、走行中にエンジンが停止するおそれがある。