| 登場するのは2022年、現行M2のファイナルモデルか |
BMW M2にエレクトリックモデルが登場する、とのウワサ。
現在M2のラインアップは「M2コンペティション」のみですが、ここへまず「M2 CS」が加わることが明らかになっています。
BMWは「CS」をサブブランド化したい意向であり、今後いくつかの限られたMモデルにこれを設定する意向だと報じられていますね(CS=クーペ/スポーツなので、SUVには設定されないと思われる)。
現在ではニュルブルクリンクを走るプロトタイプも目撃されています。
BMWは現行M2の最終モデルとして「マイルドハイブリッドM2」を投入?
ただ、Automobile Magazineによれば、M2 CSだけが「新しく追加されるM2のバリエーションではない」としており、エレクトリック化されたM2が追加されるだろう、とのこと。
しかし、もともとエレクトリック化が考慮されていないM2を、ピュアエレクトリックはもちろんプラグインハイブリッド化するのも難しく、よって「48Vシステムを使用したマイルドハイブリッド」になるだろうとも報じており、2022年に登場する、とも。
そしてこの「マイルドハイブリッドM2」は現行M2の最終モデルになるとも言われ、次世代M2との橋渡しになるのかもしれません。
全ては規制のため?
そして同メディアは、この「エレクトリックM2投入」について、パフォーマンス向上が目的ではなく環境規制への対応が主な理由だと指摘。
実際にM3は環境規制に対応できず、欧州では早々に販売終了が宣言されていますし、BMW以外のメーカーでもこれに対応できない車種もいくつか登場。
ランボルギーニは「パワーアップどころか、今の規制のもとでは現状の馬力を維持することも難しい」とコメントするなど、どうやら欧州ではぼくらの想像以上に高いハードルが課せられているようです。
BMWはかつて「M2やM3、M4は軽量シンプルであるべきで、ハイブリッドシステムを積んで重量を増やす気はない」とコメントしていて、これは(当時の)偽らざる心境だったのだと思います。
ただ、その後にどんどん規制による締め付けが厳しくなっており、「ハイブリッドなしには」その規制をクリアすることができなくなったと思われ、「今後はMモデルもハイブリッドに」と姿勢を翻すことに。
これはもうどうしようもないことではありますが、さらに欧州では騒音に対する規制も厳しくなっていて、「排気音をほとんど出せない」ようになってきているのもまた事実。
よって、自動車メーカー各社は「車内のスピーカーからフェイクサウンドを流す」等の対応を取っているものの、環境のためとはいえ、消費者が望まない方向へと進んでいる(ハイブリッドや騒音対策、環境対策によって、自動車本来の楽しさが損なわれるのはもちろん、車両の価格も他価格なる)ようにも思います。