| 新型BMW M2はもっともピュアなMモデルとしてその存在意義を主張すると考えていたが |
エンジン、トランスミッション共にM4と共通なうえ、xDriveを積むとなれば、M4のほうがその立場が不安定なものとなりそう
さて、すでにティーザーキャンペーンが開始され、10月にデビューが決まっているブルモデルチェンジ版となる新型BMW M2。
現在は漏れ伝えられる情報にてかなりのことがわかってきていますが、Mモデル最後のマニュアル・トランスミッション搭載車となること、やはりMモデル最後のガソリンエンジンオンリー車となること、Mモデルとしてははじめてメキシコで生産されること、2023年4発から生産が開始されることのほか、M3/M4譲りの3リッター直6エンジンが積まれることも(おおよそ)わかっています。
新型BMW M2には4WDモデルも登場
ただ、今回出てきたウワサはちょっと寝耳に水でもあり、これは「新型M2にはxDriveが搭載される」つまり4WD版が用意される、ということ。
この4WDシステムは(リークされたというBMWの社内文書からすると)M4と共通だといい、"卓越したトラクション "と "さらなるドライビング・ダイナミクスの向上 "が売り文句となっているもよう。
正直いうとこれは相当に驚きで、もし本当に4WDシステムが搭載されるならばM4との差異がほとんどなくなってしまい、というのも利益の大きなM4の販売を食ってしまう可能性があるためで、BMWがわざわざ利益を圧迫するようなことをするとは考えられないわけですね。
ただし文書にはこのxDriveシステムの許容トルクが1,300Nmであることなど技術仕様が事細かに書かれているといい、それを考慮すると、新型M2にxDriveが積まれるのはどうやら本当と考えていいのかもしれません。
BMW M2 xDriveに搭載されるドライブモードは5種類
さらに同文書では、このxDrive搭載モデルには5つのドライブモードが搭載されること、基本的には後輪駆動ではあるものの後輪のトラクションが不足し、フロントの駆動力が必要な場合のみ前輪にトルクを配分するそうですが、そのため「あらゆる状況下で予測可能な挙動を示す」とも。
ちなみに以前、メルセデス・ベンツは「AMGの顧客のほとんどが4WDを選ぶ」とも語っており、よってほぼ全てに近いラインアップにて4WDを揃えていますが、一方のBMWは「4WDが少ないことでメルセデスAMGに顧客を奪われている」と発言したことがあり、それがM3/M4にxDriveを搭載したことにつながっているとも考えられます。
そう考えると新型M2にxDriveが搭載されるというのも理解ができるものの、M4とどう棲み分けを行うのかは気になるところですね。
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参照:Bimmerpost