BMWが「スカイトップ」の市販を決定。購入できるのはVIP顧客150人のみ、その価格は非公開なるも「数億円」か

Image：BMW

｜　「コンセプト」としての発表時からスカイトップは現実的な要素を含んでいたが　｜

幸運な50人の顧客は各々の「クラシカルなBMW」の要素を反映させるものと思われる

さて、BMWは2024年のコンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステにて”デザインスタディ”として視界トップ・コンセプトを発表していますが、このスカイトップに対する需要が「非常に高い」ため実際に市販車として生産されることが明らかに。

たしかに”デザインスタディ”ではあったものの、外装では現実的なドアミラー、牽引フック装着を想定したバンパーなど「実際に市販すること」を考えたかのような作りが見られ、もともとが市販化を視野に入れた車であったのかもしれません。

BMW スカイトップの生産台数は「50台」

ただし注意を要するのは、このスカイトップが「50台しか生産されない」ということで、当然ながらすべての車両が「完売済み」ということ。

価格は非公開ではありますが、「独自の外装を持つ」「50台のみが限られた上位顧客に販売される」「トップレンジである8シリーズがベース」ということを考慮すると、そのプライスはもちろん「億」、そして3.0CSLをはるかに超えて「数億円」となるのかもしれません。

現時点だとBMWはスカイトップの生産バージョンがどの市場で認証されているかを明示しておらず、しかしBMWグループのデザイン責任者エイドリアン・ファン・ホーイドンク氏は「BMWスカイトップは本当にエキゾチックなデザインで、最高レベルのドライビングダイナミクスとエレガンスを提供します。この車が製造されると発表できるのは夢がかなったようなものです。世界中の皆さんのポジティブな反応に感謝し、このプロジェクトに取り組んだ情熱的なチームに感謝します」とコメント。

搭載されるパワートレインはBMWが誇る”最強”4.4リッターのツインターボ、そしてこれはM8コンペティションなどのフラッグシップモデルと同じです。

出力は625馬力、8速ステップトロニックトランスミッションとxDrive（全輪駆動）を搭載し、0から100km/h（62 mph）まで3.3秒で加速するというスペックを誇ります。

BMW スカイトップの内外装はラグジュアリー

そのスタイリングは「スカイトップを際立たせる」最大の要素でもあり、Z8や503クーペのデザイン要素を取り入れたうえでレトロとモダンを融合させ、8シリーズクーペやコンバーチブルよりもはるかに美しい外観を実現。

これはBMWが本来持つデザインが”より洗練され”、さらに”かつてのエレガントな時代”へのオマージュであるということを意味しており、特徴的なシャークノーズフロント、流れるようなリア、ボンネットからトランクまでのラインが「このクルマがただのロードスターではない」ことを示し、これに加えて「可能な限り小さくまとめられ目立たないように設計された」ドアハンドル、さりげないウィングレットや極限まで薄く設計されたカスタムLEDライトが華を添えているようでもありますね。

ダッシュボードにはお馴染みの8シリーズから移植されたテクノロジーパッケージが踏襲されていますが、インテリアにはプレミアム素材が使用され、コンセプトモデルでは手縫いのレッドレザーと複雑なブローグディテールによって高級感を演出され、しかしもちろんいずれのオーナーも細部に至るまでの指定が可能なのだと思われます。

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