| 新型メルセデス・ベンツGLEが発表 |
メルセデス・ベンツが新型GLEを発表。
大きな特徴は見て分かる通り「なめらかなデザイン」で、Cd値は先代の0.32から0.29へと向上し、このセグメントでもっともエアロダイナミクス的に優れたクルマに。
そしてもう一つメルセデス・ベンツが推しているのは「80ミリも伸びたホイールベース」。
これによって二列目は69ミリ、3列目は33ミリの余裕を稼ぎ出したとしており、外装のみならず、室内においてもクラストップの効率の良さを持つこととなっています。
GLEの祖先は「Mクラス」
メルセデス・ベンツGLEの元をたどれば「Mクラス」に行き着き、というのも「GLE」は2015年のシリーズ再編によって「Mクラス」から「GLE」へと名称変更されたもの。
そしてそのMクラスは「初のプレミアムセグメントSUV」として1997年に登場していて、映画「ロスト・ワールド/ジュラシックパーク」中にてスクリーンデビューを飾ったことでも有名です。
そういったこともあってか、メルセデス・ベンツは新型Gクラスの発表にあたっても「ジュラシックパーク」をイメージしたプロモーションを行ったり、スーパーボウル向けのTVCMでもジュラシックパークの1シーンをもじったものを公開していますね。
なお、2016年発表の「GLEクーペ」においては「ジュラシックワールド」においてデビューを飾っていて、「メルセデス・ベンツとジュラシック・パーク/ワールド」は切っても切れない縁だといえるのかもしれません。
新型メルセデス・ベンツGLEはこんなクルマ
そこでMクラスから数えて「第四世代」となるメルセデス・ベンツGLEですが、ここ最近のメルセデス・ベンツらしく「内外装を一新」。
従来モデルの発展型ではなく、全く新しいクルマへと生まれ変わっていて、ここでその特徴を見てみましょう。
まずは「E-ACTIVE ボディコントロール」と称されたシステムで、これは48ボルトシステムを使用した油圧制御の姿勢コントロールシステムを核としており、はじめてエアサスペンションとの統合制御がなされている、とのこと。
さらに、4輪別々にダンピングレートをコントロールできるのはGLEだけだとしています。
そしてデザインですが、メルセデス・ベンツいわく「情熱と知性」との調和を掲げており、流行に左右されない美しさやクラフトマンシップを表現した、とのこと。
ヘッドライトには独特のグラフィックを用いており、「昼でも夜でも」その存在をアピール。
機能的には「ウルトラレンジ・ハイビーム」「マルチビームLED」を採用しており、暗闇でもしっかり路面を照らせるようですね。
リアだとリフレクターの位置を下げ、そして逆にテールランプの位置を上げて「横長」とすることでワイドなイメージを演出。
これはBMWが最新のSUVでも採用している手法でもあり、ひとつの流行だと言えそう。
なお、フェンダーに装着される樹脂製のクラディングはかなり張り出しており、四輪でぐっと地面にふんばっているような印象を受けます。
ドライブトレーンだと、GLE450の場合、エンジンはメルセデス・ベンツが20年ぶりに復活させた「直6」で、これに48ボルト・ハイブリッドシステム(ISG)と組み合わせられ、システムトータルでの出力は389馬力。
駆動方式はもちろん4WD)の「4MATIC」、トランスミッションは9速AT「9G-TRONIC」だと公開されています。
新型メルセデス・ベンツGLEのインテリアはこうなっている
新型GLEがインテリアに求めたのは「高級さ」と「優雅さ」。
サルーンやコンパクト系とは異なるデザインを採用し、センターコンソールは大きく力強く、グラブバーも装着。
ダッシュボードの造形も大きく変わって「ダイナミックさ」を感じさせますね。
もちろん、「ヘイ、メルセデス」で起動するMBUXも備え、メーターは他のモデル同様「モダンクラシック」「スポーツ」「プログレッシブ」といったテーマから選択が可能。
エアコン吹出口の形状は「ジェット機」モチーフのコンパクト/サルーン系とは異なり、「四角」。
メルセデス・ベンツ渾身の力作でもあるジェット機風ブロワーを用いなかったのはかなり意外。
反面、アンビエントランプは「これでもか」というほどあちこちに配置され、夜になるとかなり妖しい雰囲気を醸し出しそうです。
なお、二列目シートは「電動調整可能」で、これもセグメント初、とのこと。
メルセデス・ベンツ曰く「要望が多かったために実装」とのことですが、前後10センチ、背もたれの角度、40:20:40と分割にて倒す動作、ヘッドレストの高さすらも電動にて調整できるようですね。
現時点では具体的なグレード展開、発売日、価格についての公表はなく、しかしながらすぐに追加にて発表されるものと思われます。
VIA:Mercedes-Benz