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新型メルセデスAMG GT3発表。「まるで新型車」レベルに進化したその内容、過去のAMG GT3も見てみよう

2019/06/22

| 最近のレーシングカーは「低コスト」も重要なキーワード |

メルセデス・ベンツがニュルブルクリンク24時間レースにあわせ、新型「メルセデスAMG GT3」を公開。
これは文字通り「GT3」のレギュレーションに沿った純然たるレーシングカーです。

そしてメルセデスAMG GT3自体は以前からレースを走っていたものの、新しいAMG GT3には数々のアップデートが施されることに。
ここでその内容を見てみましょう。

新型メルセデスAMG GT3は「新型車といっていいほどに変わった」

メルセデスAMGいわく、新型AMG GT3は「新型車と言っていい」ほどにその内容をリニューアル。

まずはエアロパッケージが大きく変わり、新デザインのバンパーやヘッドライト、フロントスプリッター、そしてカナード(エアロフリック)が与えられています。

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これまでのAMG GT3に比較するとなめらかな表面を持ち、それにエアロパーツが取り付けられた、という雰囲気ですね。
かつ、「膨らんだ」ような印象も受け、これは「メルセデスAMG ヴィジョン・グランツーリスモ」にちょっと似ている、とも思います。

香港でメルセデス・ベンツAMG ヴィジョン・グランツーリスモを見てきたぞ!

リアセクションだとウイング、リアエプロン、ディフューザーの形状が変更。
詳細については触れられていないものの、もちろん抵抗を減らしながらもダウンフォースを改善し、かつきめこまかな設定変更が可能になっているのだと推測。

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新型メルセデスAMG GT3につき、機能的にはトラクションコントロールとABSが新しくなったといい、これは「パフォーマンスの向上したタイヤにあわせた変更」を行ったため。
そしてエアフィルターにアクセスしやすくなって整備性も向上しているようです(レースにおいてはこれ重要)。

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そして今回与えられた新機能の目玉は「ドロップスタート」。
これはエアジャッキから降ろされる(解除)と同時にエンジンをスタートさせるもので、おそらくはタイヤが地面につくと同時にスタートできるものだと思われます。
コンマ一秒を削るレーシングカーならではの装備ですね。

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そのほか、レーシングカーとしてははじめて「自動で走行データを取得して分析する」機能が追加。
これまではピットクルーがデータを手動で記録していたものが自動化されることになるようです。
これはレースに参加するチームにとって非常に「ありがたい」もので、というのも各パーツの寿命を的確に判断し、パーツ交換の要不要を知らせてくれるため(これがないと、交換不要な消耗品までも交換してしまう可能性がある)。

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さらにはラジエター周辺やフロントビームの構造を変更し、万一の事故の際にも「修理費用が安く済む」よう、プライベーターにはうれしいつくりも採用されている、とのこと。

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エンジンにはおなじみ「このエンジンを組立てた人」のプレート。
これはメルセデスAMGの市販車でも同様ですが、「ワン・マン、ワン・エンジン」の思想に基づき、そのエンジンを組立てた職人の名を記したプレートが装着されることになります。

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エンジンそのものの出力は以前と同じようですが、燃費が向上したために給油回数が減少する、とアナウンスされています。

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インテリアは大きく変わらず、しかし「ドリンクシステム(ドアにあるボトルのようなもの?)」が最適化され、ステアリングホイールのグリップがラバーへと変更されています。

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カスタマーカーとしての販売価格は邦貨換算で4900万円、納車時期は今年年末から。
すでにAMG GT3を使用しているチームに対しても「アップグレードパッケージ」の提供があり、これも「マシンを買い換えなくても良いので」ありがたいサービスですね。

これまでのメルセデスAMG GT3はこんなクルマだった

こちらは2016年シーズン用として発表された、「これまでの」メルセデスAMG GT3。
エンジンはAMG GTの4リッターV8ターボではなく、SLS AMG GT3から移植した6.2リッター自然吸気V8を搭載しています。

アルミニウム製のの基本骨格にカーボン製シート、スチール製ロールケージを装備し、ボンネット、ドア、フロントウイング、サイドウォール、サイドスカート、ディフューザー他がカーボン製に。

フロントバンパーやリアディフューザーは大迫力で、F1譲りのようなイメージすら受けますね。

ほかのGT3レーサー同様にワイドなエアロパーツが特徴で、ランボルギーニ・ウラカン、フェラーリ458、マクラーレン650S、アストンマーティンV12ヴァンテージ等と同じ土俵で戦っています。

メルセデスAMG GT 3には「リンキン・パーク」バージョンも

そしてこちらはアメリカのロック(というには抵抗がある)バンド、リンキン・パークのデザインしたメルセデスAMG GT3。

シルバーをベースにレッドのストライプ、ブラックの稲妻、バイオハザードマーク入り。
リンキン・パークはもともとアート系学校の出身で自身のアルバムのカバーを手掛けるなどグラフィックとはかなり近い位置にいるアーティストでもあります。

なおリンキンパークとメルセデス・ベンツとのコラボレーションはこれが初ではないようで、以前にはC63のプロモーションビデオに使用される楽曲も提供している、とのこと。
リンキンパーク自身もプロモーションビデオでは毎回新しい試みを行う革新的なバンドと言え、そこがメルセデス・ベンツの意向と合致したのかもしれません。

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