| ドライブモードには超快適な「マイバッハ」も備わる |
メルセデス・ベンツが予告通り、フルモデルチェンジ版となる「メルセデス・マイバッハSクラス」を発表。
ベースは新型Sクラスとなるものの全長は18センチ延長され、ホイールベースは3,396ミリへ。
これによって後席スペースは先代マイバッハSクラスよりも拡大しており、さらに「アクティブ・ノイズ・コンペンセーション」なるノイズキャンセリングシステムの導入等によって更なる快適性を実現し、まさに「ラグジュアリーキング」と呼ぶにふさわしいクルマに仕上がっています。
なお、このアクティブノイズキャンセルについては非常に興味のあるデバイスで、試乗車が配備されれば一度試してみたいところですね。
新型メルセデス・マイバッハSクラスのグレードは2種類
マーケットにもよるものの、新型メルセデス・マイバッハSクラスのグレードはS580 4Matic(4リッターV8ツインターボ/496HP+48Vマイルドハイブリッド/21HP)、S650(6リッターV12ツインターボ/621HP)の2種類。
のちに3リッター直6搭載モデルも追加されると見られているようです。
なお、このマイバッハならではの2トーンカラーは「オプション」。
職人の手によって一週間かかて塗り分けられる、とのこと。
その価格は公表されていないものの「相当に高価」であることは間違いなく、しかしせっかくマイバッハを購入するならばぜひ選びたいところですね。
後部ドアにははじめて「電動開閉機構」を装備し、ドライブモードには専用の「マイバッハモード」を装備するなどSクラスとの差別化も大きいようです。
なお、マイバッハモードを選ぶとエアサスペンションはさらに快適仕様に、そしてトランスミッションの変速タイミングや変速スピードもよりマイルドに、さらには加速も緩やかになって操舵時には後輪の切れ角が大きくなって「コーナリングすらも優雅に」。
フロントにはスリーポインテッドスター、そして「MAYBACH」の文字が刻まれたグリル。
「最強」の組み合わせだと思います。
「ディッシュ」ホイールもラインアップ
こちらは同じツートンカラーでも「色違い」。
マイバッハ特有のマルチスポークホイールではなく、ディッシュホイールが装着されています(おそらくオプションと思われる)。
新型メルセデス・マイバッハSクラスのインテリアはこうなっている
そしてこちらが新型メルセデス・マイバッハSクラスのインテリア。
基本的に後席に乗るためのクルマであり、全車リアは「セパレート2シート」構成。
「ショーファーパッケージ」が標準化され、シートバックや座面、フットレスト等が調整可能となっています。
シートバックにもアンビエント照明。
シート後方にもアンビエント照明が設けられ、言い表せないレベルの「ラグジュアリー」が再現されることに。
なお、メルセデス・ベンツはマイバッハはじめいくつかのコンセプトカーには「縦線」を用いていますが(新型Sクラスでは”横線”)、これはおそらくヨットのデッキをイメージしたものだと思われます。
ちなみに後部座席には「シートベルトエクステンダー(シートベルトを保持するアームが電動で伸びてきて、振り返らなくてもシートベルトを閉めることができる機能)」が備わる、とのこと。
通常、この装備はクーペに対して与えられるものですが、メルセデス・ベンツはマイバッハにおいて「何事にも乗員に負担をかけない」ことを目指したのでしょうね。
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運転席はこう。
マイバッハのオーナーは自身でステアリングホイールを逃ぐることはないと思われるものの、いかなる部分にも手を抜くことができないのがマイバッハなのでしょうね。
ステアリングホイール、メーター表示はマイバッハ専用
ステアリングホイール左右のグリップ部にはスイッチが見られ、これは「新しい」部分。
メーターはマイバッハらしく「クラシカル」表示も可能(見るからに高精細)。
新型マイバッハSクラスにはレベル3の自動運転も装備
新型マイバッハSクラスの特徴の一つとして「レベル3の自動運転装備」というものがあり、これは”加速・操舵・制動を全て車両が行うが、緊急時や自動運転システムの限界時にはドライバーが操作を行う。なお事故時の責任はドライバー”という定義。
つい先日、ホンダがこのレベル3の認可を取得したという報道がなされましたが、これは「世界初」。
そしておそらくメルセデス・マイバッハSクラスは「世界で2番目」ということになりそうですね(実装は2021年後半から)。
ちなみにアウディはレベル3について「現時点では無理」というコメントも出しています。
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新型メルセデス・マイバッハSクラスの納車は2020年末から
メルセデス・ベンツによると、新型メルセデス・バイバッハSクラスの納車は2020年末から(価格は現在未公開)。
メインマーケットはもちろん中国、そして韓国(相当に売れるらしい)、ロシア、アメリカ、そしてドイツ。
特に中国での販売を期待しているようですね(メルセデス・ベンツは実際に中国寄りのコンセプトカーを発表している)。
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