| やはり品質面評価では日本車の独壇場 |
さて、米国コンシューマーレポートは「自動車メーカーごとに信頼性調査結果」を発表したところですが、今回は「車種ごとの信頼性」ランキング。
「最も信頼できるクルマ」「もっとも信頼できないクルマ」、そして「最新の調査にて信頼を失ったクルマ」を紹介したいと思います。
「信頼性」調査項目、調査方法は?
まず、この調査については、コンシューマーレポートが329,000台におよぶ車両とその所有者を対象に行われたもの。
項目は17箇所あり、エンジンや駆動系、エアコンなど車の基本的な部分からブレーキの鳴きや内装パネルの浮きなどなど。
これらに加えて顧客満足度や、コンシューマーレポート自身が試買テストを行った内容が加味され、100点満点中何点を取得したか、という採点がなされます。
最も信頼できるのはこのクルマ
そしてまずは最も信頼できる、つまりコンシューマーレポートが「買って間違いない」と考えるクルマ「TOP10」。
このランキングを見ると、10位中6台が日本車、そしてアメ車と韓国車が1台づつ、そしてドイツ勢はアウディのみのランクインとなっています。
買うべきクルマ TOP10
- トヨタ・プリウス・・・93ポイント
- レクサスNX・・・91ポイント
- ビュイック・アンコール・・・91ポイント
- レクサスGX・・・90ポイント
- ホンダHR-V・・・89ポイント
- トヨタ・プリウス・プライム(PHV)・・・88ポイント
- ヒュンダイ・コナ・・・87ポイント
- アウディA5・・・86ポイント
- アウディA6・・・86ポイント
- マツダCX-5・・・85ポイント
買ってはいけないのはこのクルマ
そして次はコンシューマーレポートが「もっとも信頼性が低い」つまり買ってはいけないと考えるクルマたち。
ワースト1のシボレー・シルバラードはなんと「13」という低い数字であり、トヨタ・プリウスの「93」とは大きな隔たりがあるようですね。
ちなみにテスラは車種単体そしてブランドとしての評価もかなり低く、しかし実際には多くの消費者の支持を得ており、一部で「評価と現実とは異なる」傾向もみられます。
買ってはいけないクルマ TOP10
- シボレー・シルバラード・・・13ポイント
- スバル・アセント・・・18ポイント
- フォルクスワーゲン・アトラス・・・19ポイント
- ジープ・コンパス・・・21ポイント
- ボルボCX90・・・26ポイント
- シボレー・コロラド・・・26ポイント
- テスラ・モデルS・・・26ポイント
- ジープ・ラングラー・・・27ポイント
- フォード・エコスポーツ・・・28ポイント
- ボルボXC60・・・28ポイント
大規模リコールを出すとランキングに変動も
なお、スバル・アセントはこの一台でスバル全体の信頼性を大きく落としていますが、過去に何度か重大リコールを出したことも(ただしよく売れている車種でもある)。
そして以前のように「ワースト10はアメ車一色」でなくなってきているのも見逃せません。
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もはや「お勧めできなくなった」クルマは?
そしてこちらは「もはやお勧めできなくなった」クルマ。
最新の調査の結果や試買テストによって「お勧め」評価を取り消したクルマということになります。
ここで「お勧め取り消し」となった16台を見てみましょう。
もうオススメできないクルマ 16選
- アウディe-tron
- アウディQ3
- BMW X3
- フォード・レンジャー
- ジェネシスG70
- インフィニティQX50
- キア・フォルテ
- キア NIRO EV
- キア・ソウル
- ミニクーパー
- 日産ローグスポーツ
- ポルシェ・タイカン
- スバル・アセント
- テスラ・モデルS
- フォルクスワーゲン・ゴルフGTI
- ボルボXC60
「ワースト」リストに入ることはときに致命傷となる
これらの「お勧めできない」ラインアップを見るに、EVがけっこう多くランクイン。
そしてキア、ミニクーパーはコンシューマーレポートの「お勧めできない」常連でもあるようですが、このリストに入ってしまうと大きく販売が落ちるとも言われます。
なお、スズキがアメリカ市場から撤退したのも、「コンシューマー・レポートによるフェイク記事」が原因だとされていますね。
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参照:Consuper Report