
| 実際に「発表」されたとしても、「生産」に移されるかどうかはわからない |
この新型ハイパーカーには「インホイールモーター」「ソリッドステートバッテリー」など新技術が盛り込まれることに
さて、先日はメルセデスAMGが次期C63にV8エンジンを復活させるという報道が出ましたが、それは決してAMGが電動化を放棄することを意味しておらず、むしろメルセデスAMGは新たな電動ハイパーカーを計画していると今回新たに報じられ、同ブランド初の完全電動ハイパーカーとなる可能性があると指摘されています。
もしこれが実現すれば「AMG One」以来のハイパーカーとなりますが、AMG OneではF1由来のパワートレインを搭載していて、この調整に「(想定を大きく超える)5年もの歳月を費やしてしまうことになり」メルセデスAMGは大きなコスト支出を強いられています。
実際のところ、メルセデス・ベンツ幹部は「AMG Oneの開発にゴーサインを出したのは”どうかしてた”としか思えない。きっと酔っ払っていたのでしょう」ともコメントしていますね。
ただ、「ピュアエレクトリックハイパーカー」であればAMG Oneに積まれたハイブリッドパワートレインよりは開発難易度が高くない可能性があり、今後メルセデスAMGがハイパーカーを作る機会があるとすれば、それはやはり「(ハイブリッドハイパーカーの開発で懲りたので)ピュアエレクトリック」となるのかもしれません。
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メルセデスAMGの新型ハイパーカーは「どんなクルマ」に?
現時点ではこの「新型ハイパーカー」に関する情報は非常に限られており、まず報じられているのは「次世代のアキシャルフラックスモーターを採用し、AMG史上最速の加速性能を実現する」こと。
ちなみにメルセデス・ベンツはエレクトリックモーターの開発・製造メーカーであるYASA社(ケーニグセグやフェラーリにも供給している)を買収しており、ヴィジョン・ワンイレブンを発表する際にこのアキシャルフラックスモーターを披露しています。
Image:Mercedes-Benz
そして「EQXXは最も遠くまで走ることを目指したが、今回のモデルは最速を目指す。AMG史上最速の加速性能を持つクルマとなる」というメルセデスAMGのコメントも紹介されているため、「エレクトリックモーターを使用し、いかに早く走れるか」を目指すことになりそうですね。
Image:Mercedes-Benz
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スタイリングに関しても今のところ詳細はわかっておらず、しかしヴィジョン・ワンイレブンに近いルックスが与えられる可能性が高そうです(ヴィジョン・ワンイレブンは1970年代のC 111へのオマージュで、このクルマは世界で最も速く走れるクルマを目指していた。よって新型ハイパーカーとは「最高速」「加速」の差はあれど、思想は一致している)。
Image:Mercedes-Benz
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そのほか、可能性としては、先ごろメルセデス・ベンツがアナウンスした「ファクトリアル製のソリッドステートバッテリー(全固体電池)」を積む可能性があり、これによって軽量化、そして航続距離の伸長、さらには重量バランスの最適化、充電時間の短縮を実現することとなるのかも。
最大の興味は、このハイパーカーが発表されたとして、「実際に市販されるのか」「あるいはEQXXのように技術の見本市としてのみ機能するのか」ですが、これについてはまったくわからず、その発表を心待ちにしたいところですね。
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参照:Autocar