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| メルセデス・ベンツGLBは比較的高い順位での「購入候補」である |
この記事の要約
- クラス最長航続: 「GLB 250+」はWLTPサイクルで最大631kmの航続距離を実現
- 超急速充電: 800Vアーキテクチャ採用により、10分間で260km走行分の充電が可能
- 唯一無二の多才さ: EVになっても最大7人乗りに対応。さらに2トンの牽引能力を確保
- 最新AIテクノロジー: GoogleやMicrosoftのAI(ChatGPT/Gemini)を統合した「MB.OS」を初搭載
- 発売時期: 2025年12月に受注開始(ドイツ)、2026年春にデリバリー開始
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主要スペック比較:GLB 250+ vs GLB 350 4MATIC
メルセデス・ベンツが新型CLAに続き新型GLB(EQテクノロジー搭載車)を発表しコンパクトクラスを一気に拡充。
先陣を切って登場するのは「ピュアエレクトリックモデル」となりますが、航続距離重視の「250+」と、パワフルな4輪駆動の「350 4MATIC」の2つのグレードが用意されています。
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| 項目 | GLB 250+ (EQ Tech) | GLB 350 4MATIC (EQ Tech) |
| 最高出力 | 200 kW (約272 hp) | 260 kW (約354 hp) |
| バッテリー容量 | 85 kWh (実用容量) | 85 kWh (実用容量) |
| 航続距離 (WLTP) | 最大631 km | 未発表 (高効率を維持) |
| 駆動方式 | 前輪駆動 (FWD) | 4輪駆動 (AWD) |
| 牽引能力 | 最大 2,000 kg | 最大 2,000 kg |
| ドイツ価格 (19%税込) | €59,048 (約930万円) | €62,178 (約980万円) |
※価格は2025年12月現在のドイツ本国仕様
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「10分で260km」を実現する次世代の充電性能
新型GLBの最大の武器は、ポルシェ・タイカン等の高級スポーツEVに採用されてきた「800ボルト電気アーキテクチャ」の採用です。
最大320kWの急速充電(DC)に対応しており、コーヒーを飲んでいる間のわずか10分間で、東京から名古屋付近まで行けるほどの距離(260km)をチャージできるという強みを持っています。
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新型メルセデス・ベンツGLBのデザインは「スタンドアローン」?
GLBはメルセデス・ベンツの中でも独特のポジションを持っており、初代GLB登場前には「ベイビーGクラス」と噂されていたもののその外観はGクラスとはやや距離を置いたものとなり、しかし既存のメルセデス・ベンツ各モデルともちょっと異なるという独特なもの。
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そして新型GLBでもそのポジションが継続されているようで、「スタンドアローン」的なデザインを持っているように思います。
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もちろんグリル内の「ウイング」、ヘッドライト内の「スリーポインテッドスター」など既存モデルとの共通項もありますが・・・。
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このテールランプの造形はかなり独特、そして「GLBならでは」。
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ちなみにこのマットブラックのボディカラーはなかなかに格好良く、グロスブラックとの対比も素敵です。
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全体的には先代を踏襲したという印象ではありますが、「より洗練され高級感が増した」という感じですね。
広大な室内空間と「フロントトランク」の追加
GLBの魅力である「コンパクトなのに7人乗れる」パッケージングは、EVになっても健在です。
- 3列目シート: 家族や友人の送り迎え、急な予定変更にも対応可能な7人乗りオプションも(本国仕様)
- フランク(フロントトランク): エンジンがなくなった前部には127リットルの収納スペースを確保。飲み物のケースやサッカーボール3個、あるいはコンパクトなテントを収納可能
- 積載量: 後部シートを倒せば最大1,715リットル(5人乗り仕様)の大容量空間が出現
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AIが「親友」になる:MB.OSとMBUXスーパースクリーン
内装の主役は、ダッシュボード一面を覆う「MBUXスーパースクリーン」で、ここではメルセデス・ベンツ独自開発の新OS「MB.OS」が稼働しています。
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- バーチャルアシスタント: Microsoft(ChatGPT-4o)とGoogle(Gemini)の両方のAIを統合
- 対話の深化: 「お腹が空いた」と言えば、Googleマップの情報を基にユーザーの好みに合わせたレストランを提案し、予約までサポートしてくれる
- Surround Navigation: 3Dグラフィックスを駆使し、周囲の車両や歩行者を画面上にリアルタイムで再現。ドライバーに安心感を与える
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そしてルーフはおなじみ「ナイトクラブ風」ですね。
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オフロードも、キャンプも、牽引もこれ一台で
4MATIC(4輪駆動)モデルには「テレインモード(TERRAIN MODE)」が搭載されています。
- 透明ボンネット機能: カメラ映像を使って、車体の下の状況をモニターに映し出すことができ、悪路での走破性を高める
- 最大2トンの牽引: 本格的なキャンピングカーの牽引も可能。ヒッチの垂直荷重は100kgまで対応しており、重い電動自転車(e-bike)を2台載せても余裕
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結論:新型GLBは「未来のスタンダード」になるか?
メルセデス・ベンツが新型GLBで示したのは、「EVだからといって何かを諦める必要はない」というメッセージ。
600kmを超える航続距離、圧倒的な充電スピード、そして7人乗りの利便性。
これらが一つのパッケージに収まったことでGLBはクラス最高の「万能選手」としての地位をさらに盤石なものにしたと言って良いかもしれません。
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日本では2026年以降の導入が予想されており、ハイブリッドモデルやエントリーEVモデルの追加も予定されているというので、今後のラインナップ拡充から目が離せない状況でもありますね。
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