ポルシェいわく、「これ以上のコレクションを見つけるのは難しいだろう」
世界有数のポルシェコレクター、ボブ・イングラム氏のコレクションが深刻なダメージを負っている可能性が報道。
現時点ではその被害状況などはわからないものの、ボブ・イングラム氏が80台以上のポルシェを収める建物の並ぶ地域一帯がガス爆発によって損壊し、ビル一棟が全壊したうえに死者1名、けが人が17人にまで拡大する状況となっています。
ボブ・イングラム氏のコレクションは自動車史的にも価値があるものばかり
ガス爆発の原因は、現地の工事業者がガス管の使いを誤ったためだと報道されていますが、いくつか公開されている画像や動画では、ボブ・イングラム氏の建物の横のビルがほぼ崩れていること、ボブ・イングラム氏の建物の屋根に穴が空いていることが確認可能。
なお、ボブ・イングラム氏のコレクションの中にはカレラGT、918スパイダー、そして現存する356スパイダーの中では三番目に古い個体も含まれており、ポルシェも「これよりも素晴らしい内容を持つコレクションを見つけるのは難しい」とも。
なお、こちらが「在りし日」のボブ・イングラム氏のコレクション。
356や964世代のカレラRS、997世代の911GT3 RS、911ターボなどが確認できますね。
こちらはポルシェの正規ディーラー、ポルシェ・サウスポイントが公開した、同氏が自身のコレクションを語る動画、「Bob Ingram Reminisces about his Porsche Collection」。
世界中には様々なカーコレクターが存在するものの、災害や事故によってそのコレクションを失う例はけっこう珍しく、しかし今回の例はまさに青天の霹靂だと言えそう。
台風などとは異なり事前に何らかの対策を施しようがなく、おそらくは爆発によってそのコレクションのうち何台か(もしくは多くが)ダメージを受けたのは間違いないと思われますが、おそらく修理にかかる費用は保険でカバーできると思われ、実際の修理についてもポルシェが全力でバックアップしてくれるものと思われます。