| 993世代の911は名作だが、このレンダリングはそれを超える |
以前に993世代のポルシェ911をベースにしたCGを公開したレンダリングアーティスト、Matthew Parsons氏。
今回はさらに「プロジェクト993」を発展させたバージョン2を公開しています。
993世代の911は1993年から1998年まで販売され(現代の基準に照らし合わせるとかなり販売期間が短い)、空冷最後の911としても知られていますね。
993の開発を主導したのはウルリッヒ・ベッツ氏で、後に同氏はアストンマーティンへCEOとして移籍し、現在は(おそらく)会長職に就いています。
なお、以前に公開された「プロジェクト993」はこちら。
もちろん993世代の911をベースとし、「935クラブスポーツ」風の要素を加味し、しかしリベットなど「荒々しい」雰囲気もありますね。
「プロジェクト993バージョン2」はよりスムーズに
そして今回公開されたプロジェクト993”バージョン2”は以前のバージョンに比較し、より滑らか、かつよりスムーズに。
フロントバンパーは丸みを帯びたデザインへ、そしてデイタイムランニングランプも円形へ。
フロントフードの「ダクト」形状も変更され、リベット類もスムージングされてツルリとした表面が与えられていますね。
ラジエターは「フロントバンパー左右」から「センター」へと移され(ということは水冷化されている?)これはレーシングカー「911RSR」にインスパイアを受けたデザインかもしれませんね。
そしてヘッドライト内部もよく見ると「クワッドLED」が採用されているようです。
段差が減ったことや近代的なライティングによって、「未来」さえ感じさせるように。
前後フェンダーは大きく張り出し、フロントフェンダーは後ろからエアを抜く方法を採用し、リアフェンダーは新型MINI JCW GPのような「(前半分が)フローティング」。
リアは変わらず「935」風ですが、リアウイング形状が大きく変更され、993世代の「GT2 RS/GT2 Evo」をイメージしたと思われるデザインへ。
下部分はかなり大きなボリュームを持ち、その上のウイングはかなり細い、というユニークなスタイル。
おかげで「意外と」すっきり。
後ろから見てもやはり未来的な印象を受けますね。
ホイールのデザインもなかなか近未来的。
内側にはブレードのようなフィンが装着され、その上には透明カバーが取り付けられています。
現実にはこんな993のカスタムも
そして世の中にはこういったカスタムを考えるだけではなく、実際に「カスタムカーを作ってしまう」人も。
まず思い浮かぶのはガンサーワークス400R(Guntherworks)で、993世代のポルシェ911をベースに、内外装をカーボンファイバーにて作り直してしまったクルマです。
その仕上がりは非常に美しく、品質同様に価格も高く、なんと5800万円という驚きのプライスタグを掲げます。
リアシートはこんな感じ。
かなり独特、かつ無機質な印象を受けますね。