| 断言する。このオプションを選ぶ人はそんなにいないぞ |
とにかく多種多様なオプションを用意し、顧客にお金を落とさせるのが上手なポルシェ。
平均するとポルシェの顧客は「車両本体価格の30%以上をオプションとして支払っている」という統計もあるほどで、つまり車両本体価格が1000万円であれば、オプションは300万円ということですね(ぼくの718ケイマンは30%以上のオプションが装着されている)。
そんなポルシェですが、今回そのカスタム部門、ポルシェ・エクスクルーシブ・マヌファクトゥアより「オーナーの指紋をフロントフードにデカデカとプリントする」という意味不明な911向けオプションを発表しています。
そのプリント方法すらポルシェが開発
このオプションはコスト約90万円で、オーナーの指紋を「ポルシェが開発した手法によって」ダイレクトにフードへとプリントするもの。
ちなみに現在はフードにしか印刷ができないようですが、ゆくゆくはボディのどこにでもプリントできるようになる模様。
なお、現段階ではフードをいったん車両から取外し、フードに指紋を印刷した後にまた車両に取り付けることになるようですね。
ここでちょっと疑問に思うのが「指紋をわざわざ晒してしまうと、指紋認証デバイスを破られやしないか」ということ、そして「フロントフードを取り外して再装着すると査定が下がるんじゃないか」ということ。
かつ、それらを許容できるとして、「90万円もかけ、さらにフロントフードを外してまで指紋をプリントしなくても」指にインクを付けて紙に押し付け、それをスキャンしてカッティングシートに(業者に頼んで)印刷してもらい、それを貼れば何万円かで、しかもフロントフードを外さずに印刷ができるのにな、と考えるわけです。
ちなみにこのオプションは「指紋をプリントした後にクリアコートを掛ける」と紹介されており、つまりは「印刷」「塗装」ということになりそうなので、つまりは不可逆。
確実に売るときには困るのは間違いナシなオプションです。
このオプションは「プリンターやその手法までポルシェが開発」という入魂の一品となるものの、これを選ぶ人はかなり少ないと思われ、そのプリンターは「さほど活躍することもなく」一生を終えるのかもしれませんね。
VIA:Porsche