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ポルシェ「これはシートの革命である」。3Dプリントによって自在に形状や硬さを変更可能なバケットシートが登場

2020/03/26

| 現在開発&テスト中。2021年半ばからオプション設定 |

ポルシェが自ら「革命」とまで表現する新型フルバケットシートを公開。
シート自体の基本構造はすでに存在する軽量フルバケットシートと同一ですが、異なるのは「3Dプリンタにて”印刷”されたクッション」を持つこと。
ベースレイヤー(シート側のクッション)はポリプロピレン製ですが、その上に被せるポリウレタン製”コンフォートレイヤー”に秘密があるようで、これはドライバーの体型や好みに合わせて自由にカスタムした上で整形できる、としています。

まずは3種の硬さから、ゆくゆくはオーダーメイドにて

そして「トップレイヤー」はポルシェが最近好んで採用する”Racetex”素材にて構成されていますが、これらによって「薄いながらも衝撃吸収性に優れ、かつ軽量な」シートが完成することに。

Porsche-3D-Printed-Seat (1)

この両脇に見えるのが、今回ポルシェによって開発された新素材。
ヘキサゴン構造を持つ立体的なメッシュ、といった感じですね。

Porsche-3D-Printed-Seat (4)

なお、この素材は現段階では「開発中」。
ただし実用化の目処は立っているといい、これから911や718ケイマン/ボクスターといったスポーツモデルに用いることでテストを行い、そのフィードバックをもって市販車に採用する、とのこと。

Porsche-3D-Printed-Seat (2)

現在の予定では2021年中頃からポルシェ・エクスクルーシブ・マヌファクトゥアを通じてオプション設定を行うとしており、その硬さは当面「ソフト」「ミディアム」「ハード」の3種類。
その後に「需要があれば」オーダーメイドにて顧客一人一人にあわせて3Dプリントを行うといい、どれくらいの価格になるのかはちょっと気になるところです(ただし隙間にホコリが溜まってしまいそうなのは気になる)。

ポルシェ・エクスクルーシブ・マヌファクトゥアは様々なオプションをオファー

「ポルシェ・エクスクルーシブ・マヌファクトゥア」とは、ポルシェの提供する「通常のオプションでは対応できない範囲のカスタム」を提供するもので、主にはワンオフボディカラーや各パーツのペイントなどを手掛けます。

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こういったパーソナリゼーションについては、マクラーレンが「MSO」にていち早く乗り出していますが、これは相当な利益を見込めるビジネスということで、現在プレミアムカーメーカー各社とも注目している分野でもありますね。

ただ、メーカーによっては「何をやったらいいのかわからない」という感じで右往左往しているという印象もあり、ポルシェもつい先日、誰も注文しないであろう「自分の指紋をデカデカと車体にプリントする」というオプションを発表しています。

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