| おそらくポルシェは今後、さらなるアーティストとのコラボを加速させてゆくだろう |
エメレオンドレとのコラボレーションはこれで「3度目」
さて、ここ数年のポルシェは急速にアート、そしてファッション業界との関連性を強めていますが、今回はニューヨークを拠点とするファッション・ライフスタイルブランド、Aime Leon Dore(ALD=エメレオンドレ)とのコラボレーションにより、豪華なディテールを施持つワンオフの356Bを製作しています。
エメレオンドレは洗練された外観を実現するため、フロントとリアのクロームバンパーを取り除き、クラシックなポルシェをよりスマートに仕上げていますが、一見して「アウトロー」カスタムのような雰囲気も感じられますね。
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エメレオンドレ・ポルシェ356Bはクラシックな仕上がりに
ボディカラーはダークブルー、そこへブラシ仕上げを持つ(スチールホイール風デザインの)アルミホイールを組み合わせ、タイヤは”ホワイトリボン”。
さらにはイエローのフォグランプを装着するなどレトロな側面が協調されているもよう。
この紋章はエメレオンドレのトレードマークであり、手書きにて再現されている、とのこと。
リアのエンジンフード(グリル)上には"かつてのクラブやモータースポーツイベントのエンブレムを想起させる "という3つの特別デザインからなるバッジがあしらわれています(図柄はエメレオンドレが”ソレっぽく”デザインしたもの)。
インテリアでは356カレラ2のウッドトリムステアリングホイールが装着されていること、ミッドナイトブルーのレザーに加え同系色のステッチとタータンチェックが用いられていることが特徴となっていますが、フロアマットやシートの背もたれにも高級アルパカレザーを使用するなど、ひそかな高級感も演出されているようですね。
なお、グローブボックスには古いモノクロームの写真が挟まれていて、これはエメレオンドレ創業者、そしてクリエイティブ・ディレクターを務めるテディ・サンティス氏の家族なのかもしれません。
参考までにですが、ポルシェとエメレオンドレは2020年/2021年にもコラボレーションを行っており、2021年に発表された911については「レトロ」「旅情」がテーマとなっており、この再現に際しては「私が幼少期を過ごしたギリシャの島々と、その環境の中で年を重ね、摩耗することで良くなるものの独特の美しさに由来している」とも述べています。
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