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ポルシェが「タイカン・レコード・ラン」にてタイ~シンガポール間を最も速く走り抜けたEVに認定。タイカンの電動パワートレーンの効率性、充電性能の高さが立証される

2023/07/30

ポルシェが「タイカン・レコード・ラン」にてタイ~シンガポール間を最も速く走り抜けたEVに認定。タイカンの電動パワートレーンの効率性、充電性能の高さが立証される

| 技術的に大きな進歩がない限り、この記録を破ることは難しいだろう |

ポルシェ・タイカンは現時点でも様々な記録を持っている

さて、ポルシェは今年で「スポーツカーメーカーとして歩みはじめてから75周年記念」という節目を迎え、世界中にて様々なイベントやチャレンジを行っていますが、今回は「タイからシンガポールまでを、(EVとして)最短時間で駆け抜ける」という記録へと挑戦しています。

このチャレンジに使用されたのはタイカン・クロスツーリスモ(道中では不整路もあるため、サルーンのタイカンではなく、クロスツーリスモが選択されている)で、3人のジャーナリストが交代にてクルマを走らせた、とアナウンスされています。

Porsche-Taycan (7)

タイカン・クロスツーリスモは1,146マイルを29時間15分で走り切る

今回スタート地点に選ばれたのはバンコク郊外のバンヤイ、そしてゴールはシンガポールのガーデンズ・バイ・ザ・ベイ。

約1,146マイル(1,845km)をいかに速く走り切るかという挑戦を行ったわけですが、キャノンボールレースではないので、もちろん制限速度を遵守することになり、そしてこの挑戦の勝敗を握るのは「効率性」と「充電時間」。

航続距離が短ければ頻繁に充電せねばならず、充電時間が長ければ記録に影響し、そしてせっかく充電しても効率が悪くすぐにバッテリーが消耗するのであればやはり充電回数が増えてきます。

Porsche-Taycan (2)

そして今回、ポルシェ・タイカン・クロスツーリスモこの距離を29時間15分で走りきっており、充電に使用したステーションは(現地でのパートナー企業である)シェル・リチャージのネットワーク、そしてタイムキーパーはやはりパートナーシップ契約を結ぶタグ・ホイヤー。

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タイカンがストップしたのは充電インターバルのみだといい、その時間は1回あたり約25分。

記録達成を狙う身としては25分が長く感じられたかもしれず、しかし結果的にはいい休憩時間となったのかもしれません。

ちなみに使用したグレードは「ターボ」ではなく「4S」で、この理由としては「トップスピードを競うためのチャレンジではなく、効率性を示すための走行だから」だとされています。

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なお、充電時間は最近のアップグレードによって「ほぼ50%」にまで短縮されているといいますが、今回の記録を破ろうとなると、「より短い時間の充電で、より長い距離を走れる」バッテリー含むエレクトリックパワートレーンがないと難しいものと思われます。※次の充電ステーションの「渋滞」に巻き込まれないよう、専用アプリで充電ステーションを予約しながら走るなどのテクニカルな対応が要求されたことも報じられている

Porsche-Taycan (5)

参考までに、ポルシェはほかのEVとは異なる制御を行うブレーキシステムをタイカンに与えており、これが記録達成に貢献したことも間違いないないと考えていいのかも。

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そして走行すること29時間あまり、現地時間10時15分にはポルシェクラブ・シンガポールのタイカンオーナー、ポルシェのスタッフ、イベントパートナー、シンガポールおよびマレーシアのブック・オブ・レコードの関係者がドライバーたちを出迎え、無事に記録が認定されることに。

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ポルシェ シンガポールGMのアンドレ・ブランド氏によれば、「タイカンは、スポーティなパフォーマンス、ダイナミックなハンドリング、効率的な充電のベンチマークとなっています。タイからシンガポールへの初のEV走行記録によって、長距離の国境を越えたEV移動が迅速かつシームレスであることを示すことで、電気自動車のユースケースをさらに向上させることになるでしょう」。

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なお、ポルシェはタイカンの発表以来、他のモデルでは行わないような様々なチャレンジを自ら行い、また個人やメディアをバックアップする形で実行していますが、これはやはり「EVを敬遠する人」「EV食わず嫌い」な人への対策(実用性やスポーツ性能がガソリン車に劣らないことを示す)だと思われ、加えて「EVに抵抗がない」比較的若い世代の取り込みを狙ったものだと考えて良さそうですね。

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参照:Porsche

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