| ポルシェ・タイカンはこれまでにも様々なギネス記録を達成している |
おそらくはこれからも記録に挑戦し続けるだろう
さて、ポルシェは非常に「記録好き」な会社であり、これまでにもニュルブルクリンク最速記録を何度も塗り替えているほか、カイエンにてボーイング製旅客機を牽引して「世界で最も重いモノを引っ張ったクルマ」という記録を樹立したことも。
そしてポルシェは今回紹介するタイカンを用いても様々な記録を達成していて、「限られた時間で訪問した国の数」「連続ドリフト」など風変わりな記録に挑んだことでも知られます。
ポルシェ・タイカン4 クロスツーリスモは「電気自動車による最大の高度変化」なる記録を達成
このたびポルシェ・タイカン4 クロス・ツーリスモが達成した偉業は「電気自動車によって、最大の高度変化の中を走りぬいた」というギネス世界記録。
この記録の出発点は海抜218メートルという中国で最も低い自然地区であるアイディン湖から始まり、そこから2台のタイカン4 クロス・ツーリスモをもって2,782キロあまりを10日間かけて走るという旅へと挑んでいます。
このルートは、トムール・グランドキャニオン、タリム・ポプラ林、三沙砂漠ハイウェイなど、世界で最も過酷な地形を通過するもので、さらには厳しい気象条件、気温や気圧の急激な変化、灼熱の地獄から氷点下の寒さまで様々な環境に直面しています。
ポルシェは2台の「充電トラック」を駆使してタイカン4 クロスツーリスモの記録達成に挑む
なお、こういった環境で気になるのは「そもそも充電ができるのか」ということですが、やっぱり道中に充電ステーションはほとんどなかったようで、この2台のタイカン4 クロスツーリスモに同行したのは2台の「充電トラック」。
今回の旅のクライマックスは、海抜5,355メートルにあるチベットのホンツー・ダバンで、実にタイカン4 クロスツーリスモは約4,000メートルもの高低差を駆け抜けたということに。
その詳細については公開されなかったものの、ポルシェは回生ブレーキはじめ様々な制御に関する貴重なデータを収集できたとコメントしており、それらは今後のタイカンのアップデート、そして新型EVへと生かされることになるのかもしれません。
さらに重要なのは、データ収集や高度新記録の樹立にとどまらず、ポルシェがタイカン4 クロスツーリスモによって持続可能な旅の可能性と電動スポーツカーの未来を示したこと。
世界で最も過酷な環境のいくつかを駆け抜け、記録的な走破性を達成し、そのオフロード性能、長距離走行の快適性、信頼性を実証しており、さらにはエネルギー・マネジメント・システム、2速リア・トランスミッション、サーマル・マネジメントによって、旅を通して快適かつ最適なパフォーマンスを発揮できることも証明しています。
つまり、ポルシェによるこの目覚ましい成果は、電気自動車の能力を証明するものにほかならず、EVによって自動車の持つ限界を押し広げ、持続可能な輸送の可能性を再定義し続ける未来への道を開いた、とも言い換えることができそうです。
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参照:Porsche