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やはりプレミアムEVを新車購入することは「とてつもなく恐ろしい」。その値下がり幅は極度に大きく、逆に「中古で購入すればお得」かも

ポルシェ

| ボクはいま、中古にてEV購入を考えている |

中古のEVは安価で購入できるものの、売るときには「まだ下がる」可能性を秘めている

さて、よく言われるのが「EVのリセールはガソリン車よりも大きく下がる」。

ぼくはBMW i3にてこれを実体験として経験しているわけですが(今までに乗ってきたどのクルマよりも売却する際の値下がり率が大きかった)、逆に考えれば「中古EVは割安に購入できる」。

そしてぼくはEVに対して何ら抵抗は持たず、唯一気にしているのは(売却時の値下がりを除くと)「航続距離」。

そしてこの航続距離を考慮すると、必然的に購入検討対象は「プレミアムEV」ということとなりそうです(普及価格帯のEVはバッテリー容量が比較的小さく、航続距離が短い)。

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現在、プレミアムEVとしてはこういった(中古車の)選択肢がある

そこでざっと拾ってみた「プレミアムEV」の中古市場における(ぼくが興味を示している)主な選択肢、その新車価格と中古価格は以下の通りですが、注意点としては以下が挙げられます。

  • 新車価格:最新モデルまたは販売中のグレードの代表的な価格(税込)を掲載。グレードが多岐にわたるため、主要なグレードや価格帯を記載しており、かつ「(発売時ではなく)現時点での新車価格」となる
  • 中古車最安値:各車種の中古車情報サイトで確認できる、車両本体価格の最安値に近い価格(税込)を記載。価格は調査時点の概算であり、変動する可能性がある(2025年10月上旬時点の情報に基づく)
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プレミアムEV:新車価格と中古車最安値の比較リスト

車種名(新車価格:最安グレード例 / 税込)新車価格帯(目安 / 税込)中古車価格帯(最安 / 税込)
メルセデス・ベンツ EQS450+:約1,535万円〜約1,535万円〜2,157万円578万円〜597万円前後
メルセデス・ベンツ EQE350+:約1,040万円〜約1,040万円〜1,295.7万円468万円〜478万円前後
メルセデス・ベンツ EQS SUV450 4MATIC:約1,629万円〜約1,629万円〜2,032万円748万円〜763万円前後
メルセデス・ベンツ EQE SUV350 4MATIC:約1,294万円〜約1,292万円〜1,369.7万円608万円〜659万円前後
メルセデス・ベンツ EQCEQC 400 4MATIC:約960万円〜991万円*約895万円〜1,200万円*360万円〜374.7万円前後
メルセデス・ベンツ EQB250+:約737.3万円〜約737.3万円〜965.8万円343.4万円〜383万円前後
ポルシェ・タイカンTaycan:約1,453万円〜約1,453万円〜3,144万円528万円〜628.7万円前後
テスラ・モデルYRWD:約558万円~約558万円~647万円277.9万円〜285.8万円前後
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中古EVだと「これまでに体験できなかったような」高級装備が手に入る

こうやって見ると、メルセデス・ベンツやポルシェといったプレミアムブランドのクルマが(中古EVだと)非常に安く手に入ることがわかり、そしてこれらのEVは比較的最近登場していて、よって「数年落ちのプレミアムカーが半額以下で買える」という事実が存在します。

たとえばメルセデス・ベンツEQSだと「最低でも新車価格1,629万円のところ、最も安価な中古だと578万円で買える」ということになり、これは驚き以外のなにものでもないのかも。

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そしてEQSは「S」という名がつくことからもわかるとおり、「Sクラス」に相当するEVシリーズのフラッグシップで、この価格で比較的新しい年式の「Sクラス」を手にし、その高級装備に触れることができるわけですね。

テスラ
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最近だと、国産の「ちょっといいクルマ」を購入すると500-600万円くらいは必要ですが、これと同じ価格でメルセデス・ベンツの「EQ」フラッグシップを購入でき、その贅を尽くした装備を体感することが可能となってきます(購入後すぐに車検を迎える可能性もあるが、EVの車検は”パーツが少なく、油脂類の交換が不要なこと”から、ガソリン車に比較して一般的に安価なので、そこは心配していない)。

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テスラ
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そうなれば「中古のプレミアムEVを買わない手はない」とも思えてくるほどで、ただし恐ろしいのは「その売却価格」。

たとえ安く買ったとしても、「売るときにはまだ下がる」可能性も否定できず、しかし一部で話を聞く限りでは「たしかに安くEVを買っても、売るときにはさらに安くなるが、SUVだとまだ(セダンに比較して)下がりにくい」。

つまるところ、購入するならば同じEQSやEQEであってもセダンではなくSUVボディを選ぶことでダメージを最小化できる可能性があり(これはガソリン車でも同様である)、これを考慮するならば、「あと数年待って」マカンEVの中古を狙うのもいいんじゃないか、とも考えています。

ポルシェ
ポルシェ・タイカンは「中古市場での値下がり王」。”下がる”と言われたテスラの15%よりも大きい26%の年間下落率を見せて圧倒的トップに

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