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なぜ日本で売れない!?フォルクスワーゲンが「アルテオン」北米導入にあたりオシャレな公式フォトを公開

2018/08/19

| フォルクスワーゲン・アルテオンはいいクルマだ |

フォルクスワーゲンはスタイリッシュなセダン「アルテオン」を発売しましたが、これはどうも日本では今ひとつ売れていない模様(台数は調べていないものの、そもそも走っているのを見たことがない)。

今回、フォルクスワーゲンはそんなアルテオンを売国に導入すると発表し(今までアメリカで販売されていなかったのは驚き)、同時にカメラマンで映像作家でもあるダグラス・サンダース氏を起用した一連の画像をリリースしています。

写真自体なロサンゼルスにあるピーターソン博物館にて撮影されたもので、女性モデルを起用したファッショナブルなもの。
ミラーを使用した斬新な構図も特徴です。

アルテオンはこんなクルマ

そのVWアルテオン(Arteon)ですが、この名称の由来は、本国ドイツにおける製品評価ランクA/B/C/D/Eのうち最高の「A」を頭文字に、「ART」をプラス、そして欧州や中国で販売されるセダン「Phideon」を組み合わせたもの。
ちなみに「フェートン(Pheaton)」の名称はギリシア神話の太陽神である「ヘーリオス」の息子の名前から。
おそらくこのときから車名の最後に「トン」がつくのはVWの高級セダンにおける通例となったのだと思われますが、「A」という最初の文字を使用したところにフォルクスワーゲンの意気込み、そして「ART」というところにやはりVWのデザインに対する想いが伝わってくるように思います。

正直なところ、試乗してかなり驚かされたクルマでもあり、「デザイン」「性能」「品質」とのバランスがいい車だというのがその理由(フォルクスワーゲンがここまでの製品を作るとは、という)。

アルテオンのボディサイズは全長4865ミリ、前幅1875ミリ、全高1435ミリ。
出力は280馬力、駆動方式は4WD(4MOTION)、0-100キロ加速は5.6秒というスペックです。
先進的な装備や安全性を持ち、まずまず申し分のないクルマではありますが、一点だけ販売上のネックがあるとすれば、それは「価格」。

アルテオンでは「549万円」というかなり強気な価格設定となっており、それは同じフォルクスワーゲンのセダン「パサート」の334万円と比較しても相当に高額。
ほかメーカーだとアウディA4が447万円~メルセデス・ベンツCクラスが449万円~、BMW 3シリーズが431万円~ということを考えてもやはり高い、ということが「売れない」理由なのかもしれません。

輸入車はある程度(というか”かなり”)ブランド性で選ばれるという側面を持っており、高いスペックよりもブランド価値が重要。
それを考えると、アルテオンも「1.4リッターFF」あたりにスペックを落ち着け、そこで価格を350万円くらいに設定すれば「消費者の考える、ブランド価値とのバランス」が急に取れるようになり、売れ始めるのではないかと考えています。

もうひとつ価格について言及するに、フォルクスワーゲンはリセールがあまり良くないたぐいのクルマ。
549万円で購入したアルテオンを数年乗って売ろうとしたら「150万円くらい」になったというのもありうる話で、それを予想できる人(一度でもVWに乗って、売ったことがある人)であれば、「VWに550万円は無理」となりそう。
かといって、VWを購入したことがない人が、メルセデス・ベンツCクラスでもBMW 3シリーズでも、アウディA4でもなく「フォルクスワーゲン・アルテオン」を選ぶのは難しいのかもしれませんね。

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