| 苦節7年、ついに「世界最速」を実現するエンジンが完成 |
先日、「シェルビー・スーパー・カーズ=SSC」が世界最速をマークするクルマをモントレー・カーウィークにて発表すると公開しましたが、今回はそのエンジンの動画をFacebookへと投稿しています。
SSCは2007年に「アルティメット・エアロ」にてブガッティ・ヴェイロンを超える時速417キロを記録し、当時の「世界最速」に(2010年にはブガッティが”ヴェイロン・スーパースポーツ”にてさらにこの記録を更新)。
その後アルティメット・エアロはエンジンを1287馬力にまで強化(6・3リッターV8ツインターボ)した2010年モデルを発表し、その直後の2010年9月に「トゥアタラ」を発売する、と公表。
この時はモックアップまで公開されて2012年発売とされながらも、計画はそのまま立ち消えとなり、しかし今回ようやくそれが実現する、ということになります(ここまで計画が先送りになった理由はわからない)。
トゥアタラとはオーストラリアの固有ムカシトカゲに由来するもので、その背中のトゲと車のリアウイング形状が似ていることから命名。
当時の予定では5.9リッターV8ツインターボを搭載し出力1350馬力、0-100キロ加速2.5秒、最高時速444キロを目指していますが、現代の基準を考えると、さらなる加速性能、最高速が要求されることにはなりそう。
今回発表されたのは「動画」のみでスペックは不明。
ただし非常に美しい作りを持つことがわかり、そこへ投じられた情熱、コスト共に「尋常ではない」ことがわかります。
ヘッダー(エキゾーストマニフォールド)はチタン?
チタンはその性質上「曲げる」ことが難しく、こういった感じで「細切れに溶接」することになるようですね。
ちなみにこちらが当時発表された「トゥアタラ」。
「トゥアタラ(ムカシトカゲ)」は”(見かけによらず)生物においてもっとも遺伝子の進化が速い”とされていますが、「進化」はSSCの掲げるテーマの一つで、今回の新トゥアタラについても「The EVOLUTION is coming」として進化を強調しています。
こちらは今回発表された、一連の「新トゥアタラ」のティーザー画像。
サイドウインドウのグラフィックがより現実的なものに改められているように見えますが、基本的には2010年に発表されたモデルに近いようです。
こちらは上から見たところ。