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フォルクスワーゲンが70万台に及ぶ”超”大規模リコールを北米で実施、「駐車状態でなくともキーが抜け、勝手にクルマが動くことがある」

2019/08/24

| 70万台のリコールは相当に規模が大きい |

フォルクスワーゲンが、米国にてなんと679,027台という、70万台に迫る規模のリコールを発表。
日本ではつい最近、年間販売台数の3.6倍に当たる17万台のリコールを実施していますが、この数が霞んでしまうほどの「超大規模リコール」だと言えそうです。

アメリカではフォルクスワーゲンに対する風当たりが強い

そしてこのリコールの内容ですが、アメリカ合衆国運輸局(NHTSA=National Highway Traffic Safety Administration)によると、「ギアが”Pレンジ”でないときでも、イグニッションキーを抜くことができる」としており、こうなると勝手にクルマが動き出してしまい、事故の原因になる、とのこと(たしかに、Pレンジに入れたと思っていたのに実はNレンジで、しかしその状態でキーが抜けてしまうと、ドライバーはPレンジに入っていると信じてしまう)。

なお、これはシフトレバーアッセンブリー内のマイクロスイッチの不良が原因とされ、対象車種は主に2012〜2019年のフォルクスワーゲン・ビートル・カブリオレ、2015〜2019年のゴルフGTI、2015〜2016年のゴルフなど。

現在フォルクスワーゲンでは、この問題に起因する事故や怪我については未確認だとしていますが、「念の為」のリコールだと言えそう。

実際にこの「キーが抜ける」のがどれくらいの頻度で発生するのかはわからないものの、北米ではディーゼル不正事件で多数の逮捕者が出ており、フォルクスワーゲンへの風当たりが強いため、「さほど問題はなくとも」リコールを行った可能性もありそうですね。

この問題への対応ですが、シフトに対して追加スイッチ、そして追加の回路を取り付ける必要があるとのことで、けっこう対応としては複雑な部類(時間がかかる)。

なお、日本では今のところ該当リコールの発表はナシ。
つい先日のリコールに加えてこれが発表されると、フォルクスワーゲン・ジャパンにとっても相当なダメージとなりそうです。

フォルクスワーゲンにとっては「痛い出費」となりそうですが、「これが自動車業界というもの」なのでしょうね。

参考までに、今回の件とはちょっと異なるものの、「Pレンジに入れているのに勝手にクルマが動き出す」というリコールも過去に(日本で)届け出られています。

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