| おそらくID.Buzzの日本での需要は相当に高いと思われる |
これまでの例から見ると、フォルクスワーゲンはかなり価格を抑えてくるはずだ
さて、フォルクスワーゲンはあと2週間ばかりで新型EV「ID.Buzz」を発表する予定を持っており、これはかつての「フォルクスワーゲンバス」の現代版。
そして「ID」を名乗るからにはEVということになりますが、今回はカモフラージュつきながらもプロトタイプが各メディアに貸し出され、詳細なレビューがいくつかUPされています。
欧州での発売は2022年半ばから
このID.Buzzにつき、欧州市場向けとしてはショートホイールベース(2,988ミリ)をベースにした乗用車と商用車が用意されて2022年はじめから生産が開始されるといい、北米向けとしては2023年に3列シートを持つロングホイールベース版が追加されるもよう。
このID.Buzzは約5年前にコンセプトモデルが示され、そこからようやく市販化にまでこぎつけたということになりますが、見た感じでは「そこまでコンセプトカーから大きくかけ離れていない」ように思われ、未来的なイメージも「そこそこ」保っているように思われます。
なお、日本市場への導入については未定となっているようですが、ID(EVシリーズ)そのものが今年から販売されるという報道もあり、そして日本市場は「ミニバンの人気が高く」、そしてフォルクスワーゲンバスの人気も高いため、これが導入される可能性はかかり高いと考えています(というか、これを入れずしてどうするといった感じでもある)。
現時点ではスペック詳細は公開されていない
なお、現在まだ市販モデルが存在しないということ、そして最終的な認定の前ということもあって最終的なスペックは公開されておらず、しかしフォルクスワーゲングループの持つMEBプラットフォームをベースにするといわれ、エレクトリックモーターはリアに搭載され201馬力を発生すると言われます。
バッテリーサイズはまず77kWh からスタートすることになりそうですが、今後より大きな容量のバッテリー、そしてデュアルモーター仕様の投入も検討されているといい、今後の展開には期待したところですね。
一回の満充電あたり走行可能距離も現時点で公開されていないものの、「双方向充電機能」を持つといい、家庭用電源やソーラーパネルからの充電ができるのはもちろん、ID.Buzzに充電した電力を家庭に戻すこともできると紹介されています。
走行性能についても詳しくは明かされていないものの、最高速はバッテリー保護のため時速145キロ程度に制限される、とも。
室内スペースはけっこう大きそう
そしてこのID.Buzzの大きな特徴は「広い室内」ということになるかと思われ、ショートホイールベース版であっても1,121リッターの荷室空間を備える模様(一方、フロントにはトランクが存在しない)。
シートレイアウトは乗用車の場合は「2列」で2+3となり、商用車だとフロントに1列(3人がけ)、そして荷室容量は1,900リッターへ。
意外と日本でもこの「商用グレード」の需要があるかもしれませんね。