| 同じVWグループに属するアウディはわずか1年半で電動エアモビリティ計画から撤退している |
実際のところ、実現できるのかどうかはわからない
さて、ポルシェ、トヨタ、メルセデス・ベンツ、吉利汽車など一部自動車メーカーは直接もしくは間接的に「空」に活路を見出しており、いわゆる”空飛ぶクルマ”や”エアタクシー”としての実用化を目指しています。
そして今回、フォルクスワーゲン中国が発表したのが"フライングタイガー "というニックネームを持つ乗用電動垂直離着陸機(eVTOL)、V.MO。※V.MOとはバーチバルモビリティ=Vertical Mobilityの略
このフライングタイガーとは、デンマーク発祥の雑貨店と同じ名称ではありますが、ヒョンデも高機動ロボットカー(空も飛べる)コンセプトにタイガーと命名しており、「タイガー」は比較的好まれる名称でもあるようですね。
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フライングタイガーはこんなドローン
そこでこのフライングタイガーことV.MOを見てみると、「Xウィング構造」を採用していると紹介され(画像を見るとむしろ”Hウイング”に近い)、揚力用を発生させる8つのローターを縦方向に片側4個づつ、推進用の2つのローターを機体後方に装備しています。
サイズとしては全長11.2メートル、翼長10.6メートルなのでけっこう大きく、(現在はプロトタイプではあるものの)完成した暁には4人の乗客とその荷物を約200kmの距離にて輸送できる、とされています。
なお、現時点でどの程度の性能を発揮できるのかは不明であり、かつ「飛んでいる」画像も公開されていないことから分かる通り、今は「まだ飛行すら行っていない」状態で(テスト飛行は今年後半に行われるようだ)、しかし自律航行システムを盛り込むなど、その目標はかなり高いレベルにあるようですね。
現在は「事業外」ではあるが
なお、このバーチカル・モビリティ事業は2020年に発足し、フォルクスワーゲンにとって現在では事業対象外ではあるものの、フォルクスワーゲンは都市部における空の移動につき” 重要な市場となることが将来的に期待される "とも。
フォルクスワーゲンの説明によると、eVTOL航空機は、特に大都市内や大都市間の短・中距離輸送に普及することが予想され、特に中国の都市部では道路が常に渋滞しているため、VIP V.MOシャトルが "現在の地上交通手段よりも速く、効率的に、柔軟に "乗客を運ぶことができるとしています(つまり、富裕層向けのサービスとして捉えているようだが、法規や駐機場所、充電方法を考慮せねばならない)。
参考までに、かつてフォルクスワーゲングループだとアウディが仏エアバスとともに電動エアモビリティ事業に取り組んでいますが、わずか1年半という短い期間にて、実現不可能という理由から「プロジェクト解散」の憂き目にあっています。
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一方、同じくVWグループに属するポルシェは空に対して強い興味を持っているとされ、本格的な調査を行った上で参入の意向を示していますね。
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