｜ 古今東西、もっとも高額で落札されたクラシックカーは？ ｜
最近はクラシックカー相場の上昇著しく、オークションが開催されるごとに「記録更新」の声が聞かれる状態に。
やはり強いのはフェラーリ、ジャガー。
このあたりのクラシックモデルは軽く「10億円」を超えることがあるようですね。
一方で「ル・マンでもっとも多くの勝利を記録したメーカー」ポルシェはまだそこまで価格が上がっておらず、今後注目株なのかもしれません。
これが自動車史上もっとも高額で落札されたクルマ、ベストテンだ
ここで高額落札車を見てみたいと思いますが、もちろん「売ったことを知られたくない」人はオークション経由での売買を行わず、そういった人たち向けのディーラーが存在するのだと思われます。
たとえばブガッティ・ヴィジョン・グランツーリスモはオークションを介さず、サウジアラビアの王子からアメリカのコレクターが「12億円」で購入した、と言われていますね。
10.1961年フェラーリ250GT SWBカリフォルニア・スパイダー 1850万ドル
10位の時点ですでに20億円オーバーという凄まじさでが最近のクラシックカーバブルを象徴しているようですが、これは2015年にフランスの納屋で発見された車の「一部」。
レストアされていない状態で出品された、とのこと（クラシックカーはときに未レストアのほうが高くなる）。
9.1939年アルファロメオ8C 2900B ランゴ・スパイダー 1980万ドル
アルファロメオがこういったランキングへ登場するのは珍しく、これはギリギリでエンツォが（独立せずに）アルファロメオに残っていた年の車、とのこと。
2016年のモンタレーで落札。
8.1955年 ジャガーDタイプ 2178万ドル
こちらも2016年のモンタレーで記録されたものですが、シリアルナンバーXKD501、1956年のル・マンで優勝した個体そのものだそう。※画像は別のD-Type
【まとめ】E-Type/D-Typeなどクラシックカーが高額なジャガー。過去の落札だといくらくらい？
7.1956年アストンマーティンDBR1 2255万ドル
2017年のモンタレーでの落札で、邦貨換算だと25億円くらいになりますね。
現時点では「もっとも高価な英国車」とのこと。
6.1964年フェラーリ275GTB/Cスペチアーレ 2640万ドル
2014年のモンタレーで記録されたもので、3台のみ製造された275GTB/Cスペチアーレのうち一台。
さらに唯一の公道走行可能なモデルで、フェラーリのロードカーとしてははじめて独立懸架式リアサスペンションを持ったクルマ。
現在でこそ6位ですが、2014年当時だとかなりな「高額」そして「衝撃」であったと思われます。
5.1967年フェラーリ275GTB/4 S NARTスパイダー 2750万ドル
NARTは「North American Racing Team」を表しますが、製造はわずか10台のみ、そしてこの個体は製造から2013年にオークションに出品されるまで、ずっと同じ一族によって保管されてきた、とのこと。
4.1956年フェラーリ290MM 2805万ドル
ミッレミリア参戦用に製造されたクルマで、V12エンジンを搭載し320馬力を発生。
多くのレースに参加して記録を残した個体（製造番号0626）で、2015年にニューヨークで落札されていますが、ついにここで30億円を突破しています。
3.1954年メルセデス・ベンツW196 2965万ドル
これはF1マシンとなりますが、1950年代に活躍し、唯一「個人オーナーが所有する」個体とのこと。
2013年にグッドウッドにて落札されています。
2.1957年フェラーリ335S 3571万ドル
4台のみ製造され、4.1リッターV12エンジンを搭載。
250TRの後継という位置づけですが、最近急激に値を上げている一台であり、次回のランキングでは1位に君臨するかもしれませんね。
2016年にパリで落札。
1.1962年フェラーリ 250GTO 3811万ドル
最も有名なクラシックフェラーリといっていい250GT。
数々のバリエーションがありますが、いずれも非常に価値が高いことで知られます。
なお、1970年代にはキャデラックよりも価値が低く、6000ドル程度であったとのこと（タイムマシンで当時に行けるなら、いかなる代償を支払ってでも購入すべき）。
2014年の落札ながら、今でも「高額落札トップ」に君臨しているところはさすがだと言えますね。