| イギリスの車はよく似たデザインを持っている? |
最近ふと思ったのですが、イギリスのスポーツカーのサイドシルには共通した傾向がある模様。
具体的には「車体の下(裏)側にサイドシルが巻き込まれるような形状を持っている」ということ。
とくにアストンマーティンに顕著ですが、One-77やDB11、ヴァンテージも同じようなデザインを持っていますね。
やはり英国製スポーツカーには共通した傾向がある
さらにジャガーも同じようにサイドステップがボディ内側に向けてラウンド。
とくにクラシックジャガーにその傾向が顕著ですが、これは「車体下側で、かつ外側の重量を少しでも軽くする」つまりロールセンターを適正化するための設計手法である、とされています。
なお、マクラーレンはこんな感じでサイドシル下側を絞っていますね。
ロータスも同じような傾向があるかも。
なお、イギリスの自動車メーカーというくくりでももうひとつ面白い傾向があり、それは「同じようなクルマばかり作る」ということ。
マクラーレンは現在いずれもカーボンモノセルを使用したV8ツインターボエンジン搭載ミドシップばかり。
ロールスロイスも高級車ばかりで、ランドローバーは「オフローダー一筋」。
ドイツやアメリカ、日本の自動車メーカーは「総合ラインアップ化」する傾向にあるものの、イギリスの自動車メーカーは「そのカテゴリ(ジャンル)専業」であることが多いようですね。
ロータス、ベントレーも同様の傾向があるものの、ベントレーは現在フォルクスワーゲングループ傘下にあり、初のSUVであるベンテイガを発売。
ロータスも中国の吉利汽車に買収され、やはりブランド初のSUVを発売する予定となっています。
一方でイタリア車、ドイツ車のサイドステップは張り出していることが多い
こちらはランボルギーニ・ウラカンのサイドステップ。
純正エアロキットつきですが、そうでなくとも横に突出していることがわかります。
フォルクスワーゲングループの場合はブガッティにせよ、アウディにせよ、けっこうサイドステップが「張り出している」ケースが目立つ模様。
さらにアウディR8もこんな感じでサイドステップがかなり出っ張ることに(アウディTTもかなり張り出している)。
フェラーリ(ポルトフィーノ)はこう。
フェラーリの場合はサイドステップをいったん「抉って」、その後に「張り出した」別パーツを使用することが多いようです。
こうやって見ると各自動車メーカーのデザインや考え方は「様々」で、そこがまた面白いところでもありますね。