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フェラーリが香港のオーナー向けにワンオフ「プロトティーポ」を製作。フェラーリ史上、”もっともエクストリームなクルマ”に

2019/03/25

香港には高名なコレクターが多数存在する

フェラーリが明日に「史上もっともエクストリームなワンオフプロジェクトを発表する」と公開。
今回Facebook上にてその予告がなされていますが、プロジェクト名は「Prototipo(プロトティーポ)」。

なお、このプロジェクトをフェラーリに依頼したのは「Blackbird(ブラックバード)」で、これは香港の正規フェラーリディーラーでもあり、つまりこのワンオフモデルは香港のオーナーがオーダーしたものだということになりそう(TK Makなる人物だと言われている)。

香港は昔からスーパーカーが多く存在する

ちなみに香港は古くからスーパーカーコレクターが存在し、その量や質も世界随一と言われます。
かつ、スーパーカーに対する理解も深く、パガーニに(おそらく)最初の限定シリーズ”チンクエ(イタリア語で”5”の意味)”をオーダーしたのもパガーニの香港現地ディーラー。

そして「グンペルト」を破産から救ったのも香港企業で、現在こちらは「アポロ」と社名を変更し、「インテンサ・エモツィオーネ(I.E.)」を発売していますね。

加えて、期間限定といえどのランボルギーニが本国以外で初めて「ランボルギーニ・ミュージアム」を開設したのもやはり香港。


どうやらサーキット走行専用モデルのようだ

なお、「プロトティーポ」とはイタリア語で「プロトタイプ」を意味しますが、フェラーリは過去に「プロトティーポ」の名を関したクルマをいくつか発表しており、それは「ディーノ・ベルリネッタGTプロトティーポ」「フェラーリ250/P5 プロトティーポ ベルリネッタ」など。

もちろんこれらは試作車ということになりますが、今回の「プロトティーポ」は試作車というよりも過去の(フェラーリの)クルマへのオマージュという可能性が高そうです。

そしてスケッチも公開されていて、これを見ると「未来的」な印象も。

おそらくサイドステップだと思われ、「NO STEP」の文字。
つまりうっかり踏みそうになるほど張り出しているのかもしれません。

リアには巨大なウイング(3D形状)。

おそらくはミドシップだと思われ、エンジンフード上のルーバーと思われるものも。

テールランプは「ラウンド」ではなくコンパクトな横長(発表時には変更されるかも)。

ホイールはセンターロック(フェラーリはロードカーにセンターロックホイールを用いない)。※ラ・フェラーリなどの限定モデルは除く

ステアリングホイール、センターコンソール、シートを見ると完全にレース仕様。

ただ、今回の「プロトティーポ」がこのとおりのレース仕様になるのか、それともこれらの画像は「開発風景」であって実際の車両はロードカーになるのかは不明。

香港自体に「サーキット」はなく、サーキットを走るには中国へとクルマを輸送して深センにある最寄りの施設を利用するしか無いとのことですが(香港のポルシェセンターでそう聞いた)、それを考えるとサーキット仕様ではないのかもしれませんし、しかしいずれにせよ「コレクション用」で走ることはないかもしれず、であればサーキット仕様でいいのかも。

売却時のことを考えると「ロードカー」のほうが有利ではありますが、フェラーリにワンオフ車両をオーダーする人は売却時のことを考えていないのかもしれませんね。

なお、ランボルギーニは最近、アヴェンタドールのサーキット走行専用モデル、「SC18」を顧客のオーダーにてワンオフ製作しています。

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