| 日本のフェラーリ販売台数は中国よりも多い |
フォーブスにて、フェラーリ・ジャパンによる「日本での”ローマ”販売戦略」を紹介した記事が掲載に。
これについて語ったのはフェラーリ・ジャパン代表取締役社長のフェデリコ・バストレッリ氏ですが、いくつか興味深い内容があったので、ここで紹介したいと思います。
まず、フェラーリ・ローマは言わずとしれたフェラーリのニューモデルで、La Nuova Dolce Vita(新しい甘い生活)をコンセプトにデビューしたスポーツカー(日本での価格は2682万円)。
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イメージは1950-1960年代のローマ
デザインイメージは1950-1960年代の優雅な時代のローマだといい、なめらかな曲面、可能な限り付加物を排除したボディがこれまでのフェラーリとは大きく異るところ。
モンツァSP1/SP2に通じるイメージもあり、とにかくクラシカルで美しい車でもありますね。
ちなみにフェラーリは自社のクルマを「スポーツ」と「GT」とに分類していて、前者はF8トリブート、SF90ストラダーレのようなミドシップスーパースポーツ、そしてフロントエンジンだと812スーパーファストのようなパフォーマンス嗜好のクルマ。
そして「GT」はポルトフィーノ(フェイスリフトを前に新規受注が停止されたようだ)、GTC4ルッソ、そして今回のローマ。
フェラーリはこれまで「スポーツ」「GT」とも共通するデザインを採用する傾向があったものの、戦略の変更によって「幅広い顧客を獲得する」ことにシフトし、今回のローマは既存カタログモデルとは大きく異るデザインが与えられ、フェラーリいわく「高級サルーンやSUVを購入しようと考える顧客すらも獲得」したいと考えているようですね。
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フェラーリ「カリフォルニア」のオーナーの70%は「これまでフェラーリを購入したことがない人々」だと言われますが、ローマも同様の役割を期待されていると見え、前出のフェデリコ・バストレッリ氏によれば”ローマは、若い世代を含めて、いままでフェラーリとおつきあいを持っていなかった新しい顧客との重要なタッチポイントになりうるプロダクトです”。
加えて同氏は、日本の高級スポーツカー史上はアジア最大級であり、まだまだ伸びると判断しており、これまでフェラーリを購入していない人々に訴求すべく「体験」する機会を作ってゆく、とも述べています。
具体的には、これからローマを全国のショールームにて一般公開し、試乗会を開催してゆくとしていますが、以下のようなコメントも。
つまりフェラーリ・ジャパンはローマにおいて新しい顧客を開拓することを重要視視している、ということになりそうです。
さまざまなかたちで顧客が実車に接して、その魅力を感じられる機会を設けることが重要です。いままで私たちのブランドを愛してきてくれた方々は言うまでもなく、これまでフェラーリをほとんど知らなかったという方も、重要なターゲットなのです
スポーツドライビングも好きだけれど、パートナーとの長距離旅行も好きだという方も楽しませたい。そういう考えで開発されたモデルです。さまざまな使いかたに対応できるので、リアルスポーツカーとはまた違う楽しみかたをしていただけます
ちなみにフェラーリは2019年にこれまでにない「5車種」を発表していますが、2020年には「それほど新車を出さない」とも。
その理由は「2019年に発表した新型車を市場に浸透させるため」だと語っていますが、今回のローマのように、これまでフェラーリを購入対象として見ていなかった人に対し、それを認知させるための活動を行ってゆく時間が必要で、それが2020年である、ということなのでしょうね。
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そこへ折悪しくコロナが襲う
ちなみに、何度かアップしている通り、ぼくはローマに対して強い興味を持っています(ぼくは、ランボルギーニには過激さを求め、フェラーリには優雅さを求める)。
一応ディーラーには購入の可能性を伝えているのですが、ローマ発表に前後してコロナウイルスの影響にてディーラーが営業を自粛することになり、いったん話は進まずじまい。
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ただ、緊急事態宣言解除に際し、予約商談のみという形で営業を再開していて、「予約」を申し込みフォームから入れているにもかかわらず今のところなんら連絡がなく、ちょっとトーンダウンしているのもまた事実です(きっと忙しいのだろうと好意的に解釈はしている)。
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