| エレクトリック時代の常識はまた今とは異なるものとなりそうだ |
現在フェラーリはブランド初となるSUV「プロサングエ」を鋭意開発中ですが、今回はレンダリングアーティスト、Joaquin Obligado氏が「フェラーリのエレクトリックSUV」を公開。
プロサングエには(おそらく)ピュアエレクトリックバージョンは存在せず、よってフェラーリのピュアエレクトリックSUVとなると、少なくともその後継モデルを待つ必要がありそうです。
未来のフェラーリ製SUVは1000馬力
この「未来の」フェラーリ製SUVについてとくに名称は与えられておらず、明かされているのは「4モーター採用、1000馬力のハイパーSUV」ということのみ。
そのスタイルはロー&ワイド、しかしキャビンの「前後」を広く取ることで室内空間を確保しているようですね。
ノーズ、そしてヘッドライトは現在のフェラーリの持つデザイン言語を反映しているようでもあり、十分に「フェラーリ」だと認識可能。
リアだと「ローマ」を連想させる4つの発光エレメントが用いられ、これもやはり現代のフェラーリの延長線上にあると言って良さそうです。
なお、コンセプトカーの常として「巨大なタイヤ」を装着していますが、エレクトリックモーターは「回転数が上がらないとパワーもトルクも上がってゆかない」ガソリンエンジンとは異なり、瞬時にピークトルクに達するため、こういった「大きなタイヤ」を回転させるのに向いているのかもしれません(しかも転がりだしてしまえば、大径タイヤのほうが”一回転あたり”に進む距離が長く、節電にもなる。転がり始めは電力を要するが)。
おそらく今後エレクトリック化が進むにあたり、これまでの非常識が常識となり、またその逆パターンも出てくると思われますが、「最初からピュアエレクトリックパワートレーンありき」で考えられたクルマは、いろいろな意味でガソリン車とは異なることとなりそうです。
どうなるフェラーリ「プロサングエ」?
そして当面の問題として気になるのがフェラーリ初のSUV「プロサングエ」。
現在はGTC4ルッソのボディを身にまといテストを行っている段階ですが、「4ドア(+バックドア)」を持つことになるため、市販モデルは(目撃されているプロトタイプとは)まったく異なるデザインを持つことになりそう。
フェラーリはプロサングエを「独立したラインアップ」ではなく、ローマやポルトフィーノ、GTC4ルッソ同様に「GT系」ラインアップに組み入れるということも発表しており、となるとほかのフェラーリとの共通性が与えられるのは間違いないものと推測されます。
そして、共通性が持たせられるとなれば、もっとも新しいデザインを持つ「ローマ」との類似性が高くなるのかもしれませんね。